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by levin-ae-111
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十六菊花紋の秘密 30

予兆とは、どういう意味であろうか。千賀には想像がつかない。
「それは、これら分かってくる。1995年から始まる72年間は、1611年に一度の節目の72年間であり、単なる72年周期を越えた力が働くのだ。この期間に起こることは1611年の周期と結びつき、それまでの72年周期の枠組みを超えた多大な波紋を後の時代に及ぼすことになる。大周期と小周期が重なることによって、小周期の異変が巨大なものに成るのだ。
 さらに言えば、実際にあなた方は1611年どころではないもっと巨大な周期の節目にある」
小周期の異変が巨大なものになる!しかし、実際には、何がどうなるというのか。
「地震というものは私たちの象徴学の上では、未来を示すと共にエネルギーの充填を意味している。関東大しんさい震災の後、東京が焼け野原から世界都市へと発展したことは、貴方も知るところであろう。しかし、私たちの視点から見るならば、これよりも大きな変化への予兆、すなわち、これから起こる本物の変化への雛形に過ぎないのだ。
135.0度で起きたあの地震は、今後、その場を主体に世界的な文化が脈動することを意味しているのだ」
 千賀は老人の言葉に驚きながらも、その述べるところを信じられなかった。正直なところ、日本のしかも首都圏から外れたあの土地で、そんな文化が起ころうはずもないと思った。

「これは巨大なリズムであるために、その変化は大きく緩やかな波となるのだ。まだあなた方にはその予兆すら認識できないであろうが、必ずそれは起こるのである」
確かに関東大震災の後も、戦後の敗戦の後にも、当時の日本人にとって東京の現在を予想することは全く無理であった。しかし、現に世界的都市として繁栄している。そう考えると、有り得なくもないかとも思えてくる。
「このようなリズムが無数に関わり合って、人類や人類社会は進展するのだ。あなた方は今、1/16リズムである1611年の転換1・4リズムの転換とが重なり合った、人類の最大規模の転換期に差し掛かっているのだ。かつての6444年間の人類文明とは全く異なる世界が、既に胎動を始めているのだ」

世紀末現象も宇宙の黄金率だった

 文明の変化と言えば、千賀には世紀末現象が思い浮ぶ。100年という単位でそれまでの権威が消滅する不思議な現象が発生するとされる。19世紀末のヨーロッパでは確かにその様な現象が起こっていたし、20世紀末にも同じ様な現象が起こって現在に到っている様に千賀には思える。
これも何らかの宇宙的な法則の作用によるものであろうか。
100年という単位は余りに人為的に割り切られた単位であるような気がするし、千賀はこれが思い込みに過ぎないのではないかと感じたが、心の中で老人にこれについて質問してみた。
それを受信した老人が答えてくれた。
「いや、そこにもガイアの法則が働いているのだ。あなた方が世紀末と呼ぶ、100周年期の文明変化は、聖なるリズムの下位リズムによるものだ」
下位リズム!まだ更に細かいリズムが存在するのであろうか。
「聖なるリズムは基本となる1/4リズムの原理により、1/16リズムを形成している。しかし、その下に同じ1/4リズムによって下位リズムが刻まれている。即ち1/16リズムの下に、更なる1/16リズムが派生的に生ずるのである」

 聖なるリズムは1611年であるから、その1/16とは、ほぼ100年になる。誤差は1年にも満たない。何という神秘だろうか、全てが1/16という数値で解決されてしまうのである。
「こうしたリズムはあねる条件が重なると、類似の役割を果たす特定個人の運命に類似の運命パターンを生み出すことになる。歴史を探せば、100年を単位として出現する類似運命パターンの人物を多数見出せるだろう」
by levin-ae-111 | 2011-06-17 05:16 | Comments(0)