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身の回りの出来事から、精神世界まで、何でもありのブログです。


by levin-ae-111
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若い頃の思い出

先日、ボーツと風呂に浸かっていて、何とはなしに若い頃のことを思い出した。大学を卒業する少し前から就職活動を始めた時のことから浮かんできた。
その頃は生意気で、ある意味で変な野心と自信を持っていた。今では考えられないが、薄い空色のブレザーに少し色合いの異なるシャツ、スラックスを履き、こげ茶色のニットタイという格好で会社訪問をしていた。
周囲は今でも定番のリクルートスーツだったが、自分のスタイルが周囲と著しく異なる事など少しも気に成らなかった。

 今にして思えば、それだけ無知だった訳であるが、あるメーカーではそれが意外な評価を得たりもしたものだった。多くの面接者がひしめいている待合室で、私が渡された番号札はかなり大きな数字だった。つまり、普通に考えれば面接時間までかなり待たされるという事だ。面接が始まると意外にも最初に呼ばれたのは私だった。
面接官の話しは志望動機をチラリと聞いて、後は具体的な赴任地の事などであった。
そんな事を手始めに、後に働き始めてからの事などが脳裏を過った。
あの会社に入社していたら、今頃は東京か名古屋か、北海道に居ただろう。私は行く気満万だったが、両親の反対に遭った。母親の反応は予想していたが、父親が泣き出したのには参った。仕方なく、その会社をお断りし、地元の会社に入ったことなどだ。

若い頃は時々に飲み歩き、大して強くも無い酒を大量に飲み酔いつぶれていたものだ。ある時など、気が付くとアパートの玄関で寝ていたりした。
そんな事などを思い出していたが、落ち込んだ時などは自分の第一志望の会社を諦めさせた両親を恨んだりもした。
しかし、今ではそれも自分自身の決断だったと思っている。自分の決断の結果を誰かの責任に帰することなど出来ないが、若い頃にはそれが判らないものである。
誰かに責任を転嫁し、それで事態が解決するはずもないのだが、自分は悪くないという慰めにも成らない言い訳が欲しくなるものだ。

 そんな事などを考えながら、長湯していると日頃の疲れがドット出て、眠気が襲ってきてついコックリコックリとなってしまう。顔がお湯に浸かり、ハッとして目覚める。そんな事を繰り返しながら、何か夢を観ていたようだったが忘れてしまった。
自分自身は年齢を重ねても中身は変わらないと考えていたが、こうして過去を振り返るとやはり随分と変化しているものらしい。友人に紹介された地元の霊能者に「若い頃は短気でどうしようも無かったのに、今は立派になられて・・・」と言われ、そう言えば確かに短気で怒りっぽく身勝手であったと思った。それが自分では分からない、だがその頃はその頃で未熟なりに一生懸命であったのだろう。
by levin-ae-111 | 2011-10-31 05:17 | Comments(0)