事故の話しⅡ
2011年 12月 13日
病院の駐車場でバックした時に、気持ち良く看板の支柱にぶつけたらしい。それにしても、他の車や人に当たらなくて良かった。
その日にディラーに連絡したが、代車が無いとの事で直ぐには修理が出来ないと言われたらしい。
そこで、妹の車を借りて通勤する事にした。弟の愛車はオートマ、妹の車はマニュアルなので勝手が違う。今夜は帰りが遅かったので心配したが、無事に帰ってきた。
事故と言えば学生時代にうっかり追突した事を思い出した。その日は寒い夜で、下宿への帰り道だった。バイパスは渋滞気味で、ノロノロ運転中にフロントガラスの曇りを拭おうとしていた。歩く様なスピードで前の車にコッッン!
相手の方は良い方で、しかも保険のセールスをしている人だった。女性だったが、同乗していたその方の旦那様は追突に気付いていなかった。
直ぐに車を路肩に寄せ、謝罪し連絡先を覗い弁償させて頂く旨をお伝えした。貧乏学生だったが、その時は丁度バイト代が入ったばかりだった。
後日なけなしのお金で手土産を買い、お詫びに覗った。相手の方は逆に恐縮されて、お茶をご馳走になり帰って来た思い出がある。
事故を何度も経験しているが考えてみれば、相手の方に恵まれている。書店の駐車場で当てられた時は、ぶつけた人がわざわざ店内まで車の持ち主を探しに来られた。普通なら当て逃げしても分からない状況だった。
その他の人たちも、皆さん誠実な人ばかりで、ちゃんと保険にも入っていた。お互いの過失がある時でも、鞭打ちなど身体の不調を故意に訴える人もいなかった。
また信じられない程に私の車が被害を受けていても、幸いにして大怪我を負った人もいなかった。そういう点では、とても守られていると感じる。
そう言えば昔の同僚に事故に遭った際に故意に体調不良を訴えて、多額の賠償金を貰った(取った)と自慢気に語る人がいた。
その同僚は日頃は良い人だが、車に乗ると人格が変わる。常々、追い越した車を何処までも追いかけて行ったとか、抜き返してやったとか自慢にもならぬ武勇伝を話していた。
その彼が、ある日事故を起こした。息子さんとドライブをしている最中だったらしいが、ハンドル操作を誤り道路際の壁に激突したと聞く。息子さんは無事だったが、彼は半身不随になった。過去に彼が大袈裟に痛がり、相手の人を困らせ、悩ませた報いであろうか。
やはり『天網恢々疎にして漏らさず』というのは本当ではあるまいか。