スタジオ・ジブリの映画
2011年 12月 18日
豪華な声優陣のキャストは言うまでもないのですが、私がどの作品でも素晴しいと感じるのは主人公のキャラクターやストーリーではありません。
作品の中に描かれている背景の素晴しさです。写実的な絵画のように描かれているその背景は、本当に現実の風景よりも素晴しいと感じます。
煌く日の光や風にそよぐ草原や木々の枝、花や葉に降りた露の透明感など実に上手に描いてあるものだとどの作品でも感心させられます。
さてアリエッティですが、何かストーリーが尻切れトンボで物足りない感じでした。ですが、人間の家の床下に暮らしている小人の一家の暮らしぶりが面白く観られました。
一家は人間の家から食料などの必要な物資を少しずつ盗んで暮らしている。それを小人たちは『借り暮らし』と呼び、盗んでいるのではなくて借りているという認識なのです。
小人たちは文化的な暮らしをしていますが、人口が少ないので基本的な工業力が無くその様な生活になるのも頷けます。
それから彼らにとって小動物たちはまるで巨象のようですし、人間はマジンガーZやガンダムの様な大きさです。少し大きめの昆虫も小人にとっては驚異の猛獣なのです。
小さな彼らから見た風景の描写は、かなり新鮮でした。
しかし、私は更に想像を巡らせてしまいました。それは、私達人間がこの物語の小人たちのサイズであったら世界は変っていただろうというものです。
そうなれば私たちにとって世界は更に広く、資源は更に豊富になります。ですが人間だけが縮小サイズであれば、やはりこの地球上で現在のように繁栄する可能性は少ないでしょう。蛙や蛇、魚が驚異的な天敵として人間の前に立ち塞がるでしょうし、何より自然の雨や雪が、小さな水溜りや小川の流れ、低い丘なども克服困難な問題となるでしょう。
以前に何処かの洞窟から、小さな人骨が発見されたという記事(ガセかも知れません)を読みました。その人々はゴキブリを馬代わりに使役していたとか。
そうそう、家の猫に似たポッチャリ猫が出て来ました。名前はニーヤでした。その大きくてポッチャリした家の猫が私に席を譲れと煩く鳴いて要求しています。いつも私のPCデスクの椅子で眠るので、早くどいてと矢の催促をしています。ですので、本日はここまでにします(笑)
観ました。
やはりラストが 尻切れトンボ の感があったのですが
原作ではその続きがあることを知り、納得したしだいです。
江戸時代の「耳袋」でも小人(12センチくらい)を
捕まえた話があったり、現代でも小人をみたり一緒に
お酒を飲んだりした話を聞くのでアリエッティより
大きめの小人はいるんだなぁ と思っております。
『隣人耳袋 #5 / こびと?! 遭遇 ! !』
http://tukasagumi.exblog.jp/14872320/