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by levin-ae-111
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長い題名の本17

獄舎(この世)からの脱走(死)について
身体から抜け出す意識
 

 人間の意識が身体から抜け出して活動する(体外離脱)を欧米では、OOBB(体外遍歴透視)と呼んでいる。スウェデンボルグがロンドンに居ながらにして、自宅の火事を知ったのもOOBBといえるであろう。自分が寝ている姿を上から目撃したり、遠くの光景をそこに居るかの様に直接見るという奇妙な現象は古代から知られていて、宗教的にも重視されてきた。
聖書にもそのような記述があるし、体外離脱は聖者の有するひとつの属性とすら考えられていたようだ。肉体から遊離した意識が自分の姿を見たという話しを聞いた事があるだろう。そして肉体から遊離した意識と、意識が抜け出した肉体の両方が第三者によって目撃されるドッペンゲンガーなる現象も存在している。かつてはゲーテも、馬車に乗った自らの数年後の姿を目撃したという。

私(ブログ筆者)は、肉体から意識が遊離する現象を一度だけ体験した。一瞬だが空間が歪んだ様な気がして、次の瞬間には工場の天井近くの空間から下を見下ろしていた。
見ると意識が遊離しているにも関わらず、私の肉体は何事も無く作業を続けていた。肉体と遊離しているので、私自身(意識の方)は肉体と一体であった時に感じていたあらゆる刺激を全く感知していなかった。
それと同時に肉体の持っている欠陥(視力が弱い)などの弊害の影響も、全く感じていない。
また肉体に対して特別な感情を抱いている、という事も無かった。
私(意識)は、ただクリアな視界や珍しい視点、安らかで落ち着いた気分、それから何とも言えない軽快で新鮮な体験にワクワクしていた。
 それからもっと以前には、私と同じ車(色も型式も同じ)に乗って、同じ様に眼鏡を掛けて同じ色のポロシャツを着た人物の運転する車とすれ違った。と言うよりも、それは私自身だったに違いない。パープルの半そでのポロシャツは、当時の私のお気に入りだった。
その車と出会った日の私は、目撃した車の運転手と同じ色の半そでのポロシャツ姿だった。
日本ではこの様な現象の原因を、悪霊あるいは生霊の仕業とされて来たという。

 この分野の研究は20世紀の最初の研究者は、フランスのヘクター・ダービルと英国の心理学者オリバー・フォックスである。二人とも自らこの不思議な現象の体験者である。
特にオリバーの体験報告は、多くの示唆を含んでいる。
フォックスの最初体験は、夢の中で自分が夢を観ていると自覚することから始まった。ここまでならば誰にでもあるだろうが、フォックスの場合は体験を重ねる内に、自分の身体が思うがままに壁を突き抜けて、外に出られる事を発見した。不安な感じはなく、目前の光景は見慣れた現実のものだった。
眠りにより表層意識が消滅した無意識状態で始まるこのトリップ体験は、夢の中でも明確な意識と現実感を伴っていた。
こういった問題に科学機器を用いて研究を開始したのが、カリフォルニア大学心理学教授であるチャールズ・T・タートだった。被験者は24歳の女性、エリザベス。
エリザベスは子供の頃から体外離脱を頻繁に体験し、それは誰にでも起こることだと思っていた。成人してからも週に2、3回もベッドで寝ている自分の姿を、天井付近から眺めたという。

タートの行った実験は、エリザベスに電極を付けて脳波や眼球運動をチエック出来る状態で、別室に居るタートがランダムに拾い出した5つの数字を、エリザベスが体外離脱して見て来てタートに報告するというものだ。その数字は5桁で、これを当てる確率は10万分の1しかないのだ。
エリザベスは4回の実験で数度の体外離脱を体験し、エリザベスは悉くこれに成功した。
体外離脱は普通には意識的に可能なものではないが、それを意図的に行える人物もいるようだ。大学生だったブルー・ハラレーは、この稀な例でロバート・モリス博士のもとで被験者として実験に参加した。離れた場所の一室に子猫がいて、ハラレーの体外離脱のターゲットはこの子猫だった。指示に従いハラレーは数回の体外離脱を行い、この子猫の所へ向かった。子猫はハラレーが体外離脱を支持された時、とても静かにしていたが、ハラレーが去ると元気に遊び始めるという反応を実験の度に示したという。こうしてモリス博士は、ハラレーの体外離脱を証明したのだった。

最近では体外離脱した意識は、どの程度の距離を移動できるかという実験も行われている。
それによれば、メイン州ポートランドとニューヨークの間でも可能である事が証明されている。それにしても、これらの実験を行った学者たちは本当に好奇心が旺盛だし、勇気があると感じる。学術的な分野に身を置く人々であるからこそ、そう感じるのである。
 体外離脱の例は、他にもある。心臓発作を起こして病院へ運び込まれた女性マリアは、手術中に意識不明となり、その間に体外離脱をしていたと主張した。その証拠として、病院の3階の窓下にテニスシューズが片方だけ落ちているという。
そこは意識して探そうとしない限り目に付く場所ではなかったので、職員が探しに行って見ると、確かにマリアの告げた通りにテニスシューズが片方だけ落ちていたという。
Commented by Tukasa-gumi at 2012-01-26 12:13
私も一回「私」を見たことがあります。

「クラブ」のカウンターでお酒を作っている人が、
正にわたしでした。

あまりにもビックリしたので柱に隠れたのを覚えています。

何だか遭遇しちゃいけないような気がしたので
直ぐにお店を出てしまいました・・・。



Commented by levin-ae-111 at 2012-01-26 18:40
Tukasa-gumiさん
有難うございます(^^)確か、自分の分身を見ると死ぬとか
言われているらしいです。でも、私も貴女もピンピンしてますね。
あれは、単なる迷信なのでしょう。
もっとゆっくりと観察なされば良かったかも、惜しい事をしましたね。
でも、恐怖心や気持ち悪さが先にたっても無理ないですね。
by levin-ae-111 | 2012-01-26 05:15 | Comments(2)