家の猫
2012年 07月 18日
三匹いる我が家の猫の内で、最もゴロゴロしている回数が多いのがキー君です。
キー君は、キジトラの大きな猫で、体重は5キロ位でしょうか。
後の二匹は車を見ると逃げるのですが、キーは違います。家の車を分かっていますから、車を見ても逃げません。
小さい頃に、山奥の家に車で連れて行かれた経験があるキー君は、付近で仕事をしていた父親の車を見つけては乗り込んで来たそうです。
しかし山奥の家に連れ戻され、また父の車を探して乗り込んで来る。そんな事が何度かあり、暫くして山の家から居なくなりました。
山の家は父親の実家で、祖母が一人で暮らしていましたが、当時は無人でした。しかし付近に仕事で通っていた父親が、毎日立ち寄りエサをあげていました。
ある時、母が家の近くで畑仕事をしていると、猫が寄って来ました。母は大きくなったキー君を知りません。しかし猫好きの母が声を掛けると、返事をしたそうです。
その猫は度々、母の周りに現れ、家にも入ろうとしました。それで仕方なく子猫を入れていたゲージを出すと、何と自らそこに入り座って大人しくしています。
それはキー君がまだ手の平サイズの頃に、他の子猫たちと一緒に過ごしていたゲージでした。
居なくなってから半年以上も経過していましたから、まさかキー君とは気付きませんでしたが、ゲージに入って大人しくしているのは家の子に違いありません。
そこで、目出度く家の子として認められ、現在に至っているのです。キー君という名前の由来は、少し顔が尖がっている感じで、狐のような面立ちだったからです。
そんなこともあり、今では車を見ても慌てて逃げることはありません。私が窓から顔を出して「危ないからどいて」と言うと、少しだけズレて妹の車の下へ移動しました。
その距離はホンの数十センチ、キー君は絶対に大丈夫だと確信しているかの様に、またすぐにゴロン。
私は慎重にバックして、駐車場へ入れます。車から降りると、キー君は「ニャーッ」とひと鳴き。私は撫で撫でして、一緒に家に入ります。しかし、最近は私が家に入ってもついて来ません。
何故ならキー君は中学生のお姉さんたちを待っているからです。近所の子供たちが、「可愛いー」とか言って、かまってくれるのです。
うーん、現金な奴め。前までは、歩き難い位にまとわり付いて来たのに・・・・。