私の愛車列伝2
2012年 10月 01日
そこで白羽の矢を立てたのがカローラFX(前輪駆動)でした。エンジンは4AG、5速ミッションでFFで、価格も手ごろでした。
ところがこれが誤算でした。FXはFFとは名ばかりで、異常にお尻の軽い車でした。冬の高速で僅かなクラッチミートの衝撃で、お尻が振れだし、それからはカウンターの連続。
その間にアクセルを踏んでみたり、放してみたりと様々に体勢を立て直す努力をしましたが全く効果はありません。でっ、アクセルを放し、左右に振れるリヤに対応してカウンターを当てつつスピードが落ちるのを待ちました。
後方を確認して、最後にはドンとブレーキを踏みました。結果はスピンして後から中央のガードロープにコッッンと軽く当たって停止しました。
その他にも一般道で突然リヤが流れ出し、仕方なく雪の壁に突入して止まったこともありました。
そして雨の日には、リヤの窓が異常に汚れ、リヤワイパーは必需でした。私が思うに安易に付いているリヤウイングの出っ張りで、気流がリヤで滞っているからです。
FXには6年ほど乗って、次はオーソドックスなセダンスタイルのAE-92型のレビンにしました。これは安定性もFXより良く、サスペンションの硬度もボタン一つで選べるように設定されていました。トヨタTEMS(多分これだった)というシステムで、恰好は良いけどハッキリ言って硬くしても軟らかく、軟らかくしたらフワフワでとても乗れないという無意味なものでした。5速ミッションはまあまあでしたが、ボディとサスペンションの剛性に不満がありました。
そして最後はレビンの新しいシリーズ、AE―111型に乗りました。これはAE-92よりもスタイリッシュで6速ミッション!!何と言ってもこれに惹かれました。
でも乗ってみると従来の5速を6速に割り振りし直しただけ?!みたいな出来で、メリハリの無いこと・・・。だって5速で40キロ走行が出来るって、ある意味ガッカリでした。
しかし結局は13年近くもこれに乗り、愛着は一番でした。
何度も事故に遭いましたが、この車はその度に踏ん張り、私を守ってくれました。激しく追突されること2回、リヤは酷く破損しました。
結局はそういうダメージが蓄積して、最後は異音が絶えず泣く泣く手放しました。修理屋さんは原因不明といっていましたが、恐らくはリヤのベアリングに不具合が出たのだと思います。
このAE-111とは心が繋がっていたように思います。ある日、エアバックのウォーニングランプが点灯し消えなくなりました。修理する必要がありましたが、8万くらい必要という見積もりで困りました。私は「今はお金が無いから無理だけど、もう少ししたら直してあげるから、我慢してくれな」と車に何とはなしに語り掛けていました。
すると、メーターのウォーニングランプが消えたのです。そしてお金が入り修理が可能に成った時に「もう大丈夫、直してあげられるよ。よく頑張ったね」と再び声を掛けました。
そうすると、故障を示すランプが点灯するという不思議な経験をしました。
相手がマシーンであっても、心が有りこちらの想いに応えてくれるのです。思い返せば、私はこの車に、「おはよう、今日もありがとう」など常々から挨拶やお礼の言葉を掛けていました。
それは特に何の意図もなく行っていたことですが、2度の激しい追突の際に私も同乗者も無傷で済んだのは、車が守ってくれたからでしょう。12年以上にも渡り私の悲しみや喜びの全てを知っている愛車は、もう何処かで眠りに付いていることでしょう。
会社のパソコンがそうでした。
その昔、アルバイトの子がおもっきりメモリーの少ない
パソコンをフルにいじってついにクラッシュさせて
しまいました。
(マックって壊れる時に ガシャーンっ! という
音をたてて完全にこわれてくれる優れモノです)
どうやっても直らなかったので忘れさられたそのPC。
(なにしろ画面が真っ黒状態)
数ヶ月後、
お客さんと機械のヒューマンな話しをした翌日です。
ふと「マック 動くかも・・・」と思ったので起動すると「起動」してくれるではありませんかぁ。
マックが声をかけてくれたと今も思っております。
*そのお客さんとの会話内容は
「マックってすねたり、いじけたり
人の心読むよね〜」というお話しでした。
タシカにそういう事ってありますよね。車やパソコン以外にも
単純な道具でも、大切にすると長持ちしてくれますよね。
物に心があるというよりも、使う人の生体エネルギーや思念が
物質に影響を与えるといった方が正確かも知れませんね。