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by levin-ae-111
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日本の駆逐艦(7)『秋月』型

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 初期の秋月型は航空母艦を中心とした機動部隊同士の対決になった場合を想定して、脆弱な航空母艦を守るための護衛艦として開発された。
故に元々は駆逐艦とは呼ばずに「直衛艦」という新艦種にすることも考えられたが、魚雷に固執するあまり、この秋月型にも魚雷を搭載した。結局のところ、高角砲を備えた大型の駆逐艦に成ってしまった。尤も機動部隊と行動を共にするには、多くの燃料を積む必要もあったし、外洋航海のためには優れた渡洋能力が求められたので、艦体の大型化は致し方ないかも知れない。

兵装は航空母艦を護衛するという目的のために、新開発のセンチ高角砲が採用されている。この長センチ高角砲は従来の12センチや12.7センチ砲よりも初速が速く、砲弾の装填も半自動で行え、旋回速度や俯角・仰角を変える速度も従来の砲よりも速い優れものであった。さらに4基の連装砲塔を前後2基ずつに振り分け、2基の高角測距犠により別々の目標を狙うことも可能だった。

 シリーズ8隻目の冬月以降では測距犠を1基に減らされたために、これ以降に就役した艦を別型として扱う場合もある様だ。
ここでは冬月も同シリーズとして扱うとすれば、総数で秋月以下12隻が建造されている。
これ等の艦は昭和17年竣工の『秋月』を皮切りに昭和20年まで順次竣工した。機動部隊と行動を共にし、襲来する敵機に対して新開発の高角砲で奮戦したこの型の各艦は、半数が戦没し、残った6隻の内4隻は戦勝国へ引き渡され、2隻は解体処分となっている。

【秋月型】
排水量:3470トン/水線長:132メートル/水線幅:11.6メートル 
機関出力:52000馬力/速力:33ノット
兵装 10センチ連装砲×4/ 25ミリ連装機銃×2 / 61センチ四連装発射管×1

【同型艦】
秋月・照月・涼月(すずづき)・初月・新月・若月・霜月・冬月・春月・宵月(よいづき)
夏月・花月
by levin-ae-111 | 2013-06-08 15:16 | Comments(0)