変な人の考え方
2013年 09月 09日
しかし変人といいながらも、その考え方は至極まともな様に感じます。例えばある日彼はポルシェを買った。ポルシェといえば高性能のスポーツカーですから、高速道路やサーキットでブッ飛ばしてスカッとする、そういう車です。
彼からドライブに誘われたお弟子さんの本では、折角のポルシェなのに彼はノロノロと走るトラックの後ろにいてもトラックを追い抜こうとはしませんでした。
理由を尋ねたお弟子さんに「トラックは仕事で走っている、僕たちは遊びだから大きな顔は出来ない」とそんな様な事を答えたと書いてありました。どうでしょうか、私など「確かにそうだ」と納得してしまいます。それから成功した人はピッカピカの顔をしている、だから最初の内は顔だけでもピッカピカにしなさいとか、手相が悪ければ良い手相を書き込みなさいとか、そういう一見して非常識な馬鹿馬鹿しい様なことをいうのです。
斎藤さんは中学校しか出ていないそうですが、読書が大好きな子供だったそうです。幼い頃の彼の夢は考古学者に成ることでしたが、それを聞いた時のお母様の返事もまた振るっているのです。「僕ちゃん、確かに考古学者は素晴らしいわね。でもね幾ら研究しても過去のことだからねぇ・・・」という様な返事だったそうです。それで彼は商人に成ろうと決心したそうです。
私達と少しだけ違った斎藤さんの視点や考え方は、それ故に『変人』と呼ばれています。それでも大成功し日本でも有数の納税者となり、豊かな人生を過ごしています。斎藤さんは楽しむ為に生きている、それを出来る限り実現しようという考えの人です。
私など苦しんでいる時に自分を責めて、自分には価値が無い、この人生は失敗だった等とついつい考えてしまう事があります。
しかし、そんな時に自分の心の中を精査すると、まるで悲劇のヒロインの様にその状況に陶酔する様にどっぷりと浸っている自分が居たのです。これではその状況を自ら好んで引き寄せている様なものでしたし、斎藤さんとはまるで反対の方向を向いてしまっています。これでは彼の本を何冊も読んでも、何も解っていないのと同じです。
この斎藤ひとりという人の話しが、何もかも正しいという積りはありませんが、少なくとも楽しく生きるという点では多くの人々よりも成功している様に思えます。
サラリーマンの様に時間に縛られず、世間の無意味な常識からも自由で経済的な心配もない、楽しんで仕事に勤しむ、思いのままに生きている稀有な人には違いありません。
僅かに考え方を変えるだけで、少しでも人生が楽になるとしたら、一度自分の考え方や思いの癖を見直してみる価値があるのではないかと思います。
有難うございます(^^)
私もそれは感じました、まあ、話のタネには良いかと。