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by levin-ae-111
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平安貴族は入浴しなかった


 平安時代に貴族の間で流行したものは様々にあったが、貴族たちは常に香を焚きこめていた。自分独特の香りを調合し、和歌を詠んだ紙にもその香りを移したりしていたので、香りだけでその人と分かるくらいだったという。
当時の香りは沈香(じんこう)・丁子(ちょうじ)香・薫(くん)陸(ろく)香・貝香・白檀(びゃくだん)香・麝香(じゃこう)の6種類を中心に42種類の香が存在したと伝わっているらしい。
これだけだと流石は雅な平安貴族!と思い勝ちだが、実は香の役目はお洒落が目的ではなかった。

 その本当の目的とは『臭い消し』であった。実は平安貴族には入浴という習慣が無かった。
民衆の間では行水など身体を洗う習慣があったが、貴族たちは入浴といっても麻の単衣を着て蒸し風呂に入るだけだった。これだと身体を洗う訳ではなかったので、身体がベトベトに成りやすい。加えて十二単(じゅうにひとえ)を着用したとすれば、衣服の中でムレムレとなり・・・当然のこと体臭がより強くなる。
更に貴族の館にはトイレが無く、桶箱と呼ばれた今でいえばポータブルトイレを室内に用意して、それで用を足していた。
翌日にそれを河原などに捨てに行くのだが、それまでは香しい臭気が室内に漂うことになる。その漂う臭いを消すためにも、お香は必需品だったのだ。

 この事情、香水で有名な華の都パリと同じである。但し日本とパリでは事情が同じでも、時代が異なる。江戸時代の日本では排泄物のリサイクルが確立されていたが、同時代のパリでは日本の平安時代それと同じだった。
 話しが逸れたが、当時の事情を知ってしまうと、優雅な平安貴族のイメージが崩れてしまう。紫式部や清少納言も・・・小野小町も、実は体臭を隠す為に香を焚きこめていたのだ。
いやそればかりか、やんごとなき身分の方々の実態を知ってしまうと、何となく溜息が漏れる。
Commented by Tukasa-gumi at 2013-09-10 19:52
話によりますと平安時代の日本は氷河期だった
そうです。


・・・ということで現在の『夏』よりは
いくぶん過ごしやすかったのではと想像いたします。


!?!


それで光源氏の体臭に魅力があったのかも
しれませんネっ?!?




天皇は毎朝お風呂だったか沐浴だったかを、
みそぎをかねて行っていたそうです。

以上聞きかじりでした。



Commented by levin-ae-111 at 2013-09-10 21:05
Tukasa-gumiさん
それでも、あの京都ですから、暑いでしょうね。
サッカー選手のベッカムの人気が最高潮だった頃、彼の汗の臭いが
良い香りだと言う人たちが居ましたね。
ベッカムの場合は体臭をコントロールする術もあるでしょうが、光源氏
には無かったでしょうね。
ところで光源氏は誰がモデルだったのでしょうね。
by levin-ae-111 | 2013-09-10 05:01 | Comments(2)