縄文時代の漁
2013年 09月 22日
最初の頃は手づかみ、後には神話にもある様に、やはり釣りによる漁獲だった。
では、釣り針はどうやって作ったのだろうか。初期には動物の骨が使われたらしいが、釣針の様に細く削っていくと強度が足りず折れてしまう。そこで鹿の角が用いられていた。
鹿の角は日本に生息する動物の角の中では最も硬く、強靭な素材である事を縄文の人々は知悉していたのだ。
加工方法は角を水で濡らし、石器で削って形を整えていったと考えられている。以前には煮沸したり、何かに浸して角を柔らかくして加工していたと考えられていたが、現在では水で濡らすだけで思いの外簡単に加工できることが判明しているらしい。
釣り糸はフジツルや桑などの樹木の繊維を縒り合わせて作り、重りには石や焼いた土を使用していたと見られている。
人の生きようとする知恵は素晴らしく、食料確保の為に知恵を絞り続けて私達の祖先は生き抜いて来たのだ。現代では古代より人類が抱える問題は複雑に見えるが、先人たち同様に必死の知恵を絞って問題に対処する必要があるだろう。
その加工した鹿の釣り針は海や川に
浸していても柔らかくならないのでしょうか?
短時間なので問題はないのでしょうけど、
釣りに支障をきたすのでは? などと心配してしまいます。
levin-ae-111 さんに質問しても、
しょうが無いですネっ、失礼いたしましたァ。
有難うございます(^^)
まさに仰る通りですが、私も同じ疑問を持ちました。
しかし、実際に使用されていたのですから、水に濡れてフニャフニャ
に成る程には柔らかく成らないのでしょう。
恐らくは加工しやすい程度に柔らかく成る程度なのでしょう。