害悪
2017年 02月 04日
母や弟、妹たちは激しく父を憎んでいる。邪教が父を狂わせた。日本発で世界的な規模で蔓延っているその邪教は、フランスなどではカルト指定を受けているらしい。
最初は仏教の信者団体として始まったが、今では宗門と袂を分かち既に仏教とも呼べない。
人々の時間とお金を搾り取る新興宗教団体は、人々から思考能力を奪い教団に依存するように仕向ける。
父は親から十分な愛情を受けずに育ったに違いない。家族を軽視して、他人を重んじる。
「俺がお前らを食べさせてやっている」と考えていて、自分に対する家族の態度が気に入ら
ないのだ。耳が遠くなったことも加わって、自分が阻害されていると思い込んでいる。
仕事も止めた手持無沙汰も手伝って、再び邪教に逃げ込んだと私は見ている。
私はそこに父親の弱さを感じるのだが、どこの家庭でも仕事をリタイヤした父親は同じように感じているのかも知れない。