身の回りの出来事から、精神世界まで、何でもありのブログです。


by levin-ae-111
カレンダー

<   2010年 10月 ( 31 )   > この月の画像一覧

ETソウル(90)

覚醒してから暫く経って、クリスティンは『螺旋の道』と題する会を発酵し始めた。
会報のネーミングは、特にクリスティンが螺旋形に強く惹かれたからだ。この形はDNAの二重螺旋構造を示している。そして、C・G・ユングに代表される諸説によれば、この形は果てしなく続く精神的探求および精霊のイデアを示している。
過去/現在/未来、ここ/あそこ/あの時・・・今は、お互いによじれながら、しかも同時に存在する。
この非線形の概念に気づいたことは、彼のウオークインとしての覚醒の最高の贈り物となった。それまで、これしかないと直線的にだけ考えていたことのもえひとつの解答は、彼が古い人生と決別するきっかけを与えた。

クリスティンは自分の魂が、それこそ様々なレベルで存在しており、他のETたちも同じような状態にあることを知っている。それで彼は螺旋形の概念を自分のカウンセリングにも利用している。彼はこの螺旋形を無限、すなわち永遠の現在のシンボルとして受け止めているのだ。
マンデルガー博士のインダビューも終わりに近づき、クリスティンは現在の社会や世界についての自分の見解を要約した。
博士はこの内容が、決定的な結論だと感じた。
「私たちひとり一人は、等しく神の恩寵を受けている。私たちはそれぞれ、同じ様な恩寵を受けている。それは、我々の全てに平等に与えられている。そして神の恩寵は豊かで、私たちが、どんな形態をしているかに関係なく与えられている。総てのものは実在の異なる形態なのだ。そこには一番目も二番目もない。それ故に自分自身の成長過程を信じるしかない」

 これは、多くのET、つまりワンダラーやウオークインが覚醒後に自然に辿り着く結論に違いないのだと私は思う。
即ち、ワンネスの感覚と理論を思い出し、全てが一体であるという認識に達するのだ。
クリスティンのように、神を持ち出すのには抵抗があるが私なりに同じことを感じている。
私の場合はこうなる。
根源の意識は唯一の実在なのであり、全ての存在は根源の意識の産物なのだ。その存在の根底には根源の意識の分け御霊が宿っている。故に存在すること自体が根源の意識の現れなのであり、存在の全ては平等であるのだ。
これはどちらも精神世界で、よく語られるワンネスの概念を反映している。
ワンネスというと、没個性と感じるかも知れない。だが私はその不安は、的外れだと感じている。根源の意識の意図に思いを馳せ、私たちが共通してフォーカスしているこの三次元の多様性を観れば自ずと不安は消えるだろう。
そして、私たちの発達は螺旋階段を登る様なものだ。何度も何度も、似たような経験を繰り返しながら少しずつ進歩していくのである。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-31 08:42 | Comments(0)

ETソウル(89)

クリスティンは過去を全て流し去り、自分ひとりで出直したのだと語る。
彼は本当にシカゴを去り、恋人と別れ、上級トレーナーの地位を捨てて、実家へ帰ってしまった。そこで8ヶ月の間とどまり、再出発の準備を整えた。
クリスティンは更に続ける。
「私はウオークインへの覚醒を果たしてから、ずっと力を蓄えていた。ともかく傷つけることに、我慢できなくなってきた。自分を傷つけることも、他人を傷つけることも、そして環境や宇宙を傷つけることも。私は、自分自身の向かうべき方向を整理しなおした。なぜなら私たちの世界では、とにかく簡単に自分自身の真実を曲げてしまうからだ」
彼は過去に縛られる傾向があったが、ウオークインとして覚醒してから直ぐに、昔の人間関係は必要ないと思った。そして、どんな人間にも頼っては成らないと、決心した。
この決意は当然のこと、それまでの人間関係を変えることになった。
例えば、彼の両親は突然に息子を『成熟した一人の人間』として認めるようになった。
可笑しなことに、母親は用事で出かけたフロリダから、水晶を買って来てくれたりした。母親は水晶の意味など知らずに、ただそれが息子に相応しい物だと感じて買ってきたのだ。
それで彼は、更に無い面的な自分に近づくことができた。そうなるとクリスティンに対する社会的な制約が力を持たなくなっただけでなく、実際にその現実性が失われて行くように思えた。
クリスティンは精神世界の教師として、またヒーラーとしての訓練に入った。そして、それまで様々な場面で、振りをしていただけの彼が自ら熱心にそして猛烈に勉強を始めたのだった。
彼は心の奥底にある、心の故郷に触れ、生き返る為に学んでいたのだと知ったという。
こういう傾向は、覚醒による理想的な進歩の方向だと思う。

 最初に彼が『生命の危機にあった』とか、『命の瀬戸際』とかいう表現をしていたが、予想したとおり、それは字義どおりのものではなかった。
人間にとっての『死』は、二つの場合が考えられる。それは生命としての身体的な死と、人間を人間として機能せしめている精神の死が存在する。
クリスティンはウオークインとして覚醒する以前は、精神的に瀕死の状態だったのであろう。そして抜け殻のようだった彼は、常に眠っているようなものだったのだろう。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-30 07:51 | Comments(0)

ETソウル(88)

ジャスティニアンの奉仕的で、冷静な態度は多くのワンダラーやウオークインにとって、そう珍しいものではない。それはマンデルガー博士がインタビューした、多くの人々に共通して見られた傾向だという。
それにしても、新たな驚くべきアイデンティティを主張し、異常な体験を潜り抜けてきた人々は、なぜかごく普通にしか見えないのが不思議である。
彼らの大部分は突然の或いは、もの心がついて以来の孤独と阻害感や違和感に苦しんできたというのに、彼らの態度や生活はとてもつつましいものに思える。
けれど、このことは彼らがETに覚醒した後で、この社会に自分たちの居場所を再発見するためには極めて重要な要素である。
彼らが常に一般の人々と異なるということを表に出さないように留意している事実は、一般の人々に安心感を与える。
しかし翻ってみれば、彼らのこの控えめな態度は、大きな混乱と激しい変化を経験して生まれたものだ。つまり意識や人格的リアリティや日常生活の過ごし方などの、一大変化を経て得られたものであるのだ。
こういった突然の変化はまた、ETが覚醒後に社会に再復帰する、もうひとつの大刷新をもたらし社会の片隅での彼らの人生をより快適なものにしてくれる。

マンデルガー博士の『大刷新』とは、どういう意味なのか。それは『実在と価値の転倒』であるという。その見本的な人物として、クリスティンにスポットを当てている。
 クリスティンは同姓愛者で、有名な世界的平和グループの幹部の一人でもある。
彼は極めて劇的な覚醒劇を潜り抜けてきた、というのも最も危険な時にはその生存さえも危ぶまれたというのだ。
「色々な意味であれは、まさに死だった」と語るクリスティンは、自分を命の瀬戸際から生へと手繰り寄せた者は神であろうとも言った。彼は自分が命の危機にいたと感じていた。
クリスティンに必要だったのは、自分自身が第一で、社会生活は二の次だとする考え方だった。しかしクリスティンにとって、そう割り切るのは生易しいことではなかった。
彼は都市近郊のルーテル派の宗教的な雰囲気の中で育ったが、それは全く宗教的な見せかけに過ぎず精神的なものではなかった。
またクリスティンはETとして覚醒する以前に、数週に渡って瞑想集団に身を置いたことがあった。しかし、そこでもまたクリスティンは瞑想をする振りをしていただけだった。
この期間は全く無駄ではなかったにしろ、実態より形式にこだわり過ぎていたようだ。
この時までクリスティンは、自分の人生に深く根ざすものを体験したことがなかった。
しかしウオークインとして覚醒してからは、真剣に瞑想し専門的に精神カウンセラーも行うようになった。こうして、クリスティンは、自分の過去を完全に切り離した。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-29 05:32 | Comments(0)

ETソウル(87)

ジャスティニアンは会社を持ち、不思議なエネルギーの研究開発を行っていたが、独自の新しいエネルギーの発見で大きく発展していた。
彼のビジネスは、ウオークインの覚醒と時を同じくした時期に、大きな躍進を遂げたのだった。身も細るような慎重な実験を、気が遠くなる程に繰り返した。それが、実を結んだ時、ジャスティニアンはようやく実験から開放され、それが大きな成果をもたらした。
だが、それから彼は自分の本来の仕事へと帰っていったのだった。
ジャスティニアンは、自分の信念を分かち合える伴侶にめぐり合い、結ばれたという稀な例でもある。ウオークインという共通の体験と認識が、二人の関係を強めてくれたお陰で、前述のようにカウンセラーをしていたルーシアと結婚している。

 また自分の体験を実家の家族に話してみる、という試みも実行していた。無論、全てを話した訳ではなく、ごく一部ではあったが。
その結果は、母親が全面的に彼の話しを信じてくれ、ジャスティニアンにもそれが冗談などでなく、母が話しの内容を理解してくれていることも知った。
母親は中西部の田舎に住んでいた頃の、少年だったジャスティニアンの行動を思い出したのであろう。彼は毎夜、草原で空を見上げETたちがやって来て、自分を家(故郷の星の)へ連れて行ってくれるように祈っていたものだった。
恐らく母親が彼の強い信念を快く受け入れてくれたのは、息子への無条件の愛によるものだろう。スピリチュアルな話しをする時、私の母親も同様に受け入れてくれるし、時には質問まですることもある。しかし母が本当に私の話しを理解しているのかとても疑問だが、母親の愛情だけは伝わってくるのだ。
ジャスティニアンも、勿論、それを十分に受け取っていたに違いないのだ。
ETとしての感覚は、少年時代から青年ころまでは、自分が何処か他の場所から来たとは感じていても、まだ漠然としたものだった。
高校や大学時代に、ジャスティニアンもまた他のETたちと同様に、社会との軋轢に苦しんだ。そして、常に社会の方が勝利者だった。
ジャスティニアンは自分がETであるという考えを心の片隅に押しやり、ただ大人になることだけを考えたという。
10代の頃は感情面の発達が先行して、思考はやや散漫になっていたが、今は全て体験したことが正しかったと感じていると、ジャスティニアンは語っている。

 ジャスティニアンはマンデルガー博士が、『成熟したウオークイン』として位置づけたいと考える多くの能力を身に付けていた。この『成熟した』という表現は、博士がET人格の精神面を検討するときに使う概念である。
多分ジャスティニアンは長年の訓練によって、自分の人格のあらゆる面を統合できたのだ。
そしてマンデルガー博士はジャスティニアンに、今どのようにして他の人々、特に地球人に対応しているのか、考えをまとめて欲しいと頼んだ。
ジャスティニアンは、それに次の様に答えた。
自分はこうした問題を抱えているが、それを自分自身で学び取ることができる。そうすることで、他人を助けたいと思っている。そして、自分自身で仕事をやり遂げる他に、人を助ける良い方法はないと思う。その意味で、自分は第一号の実験用モルモットに成ろうと思っている、と。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-28 03:35 | Comments(0)

ETソウル(86)

ここでいう『二重文化』とは、彼らウオークインやワンダラーが愛着を感じている故郷の惑星の文化と、地球上の文化という意味あいだ。しかし、このことを考えるにあたって、何も故郷の惑星などという正体不明の漠然とした文化を持ち出す必要もない。
私たちの日本文化と何処か他の国の文化、例えばアフリカや中東諸国、アメリカやヨーロッパの文化との間にも十分に成立し得る話しなのである。
日本人がアメリカ文化に陶酔し、アメリカ的な方が自分に合っている、そちらの方に愛着を感じるが、現実には違和感を感じつつも日本で生活している。或いはその逆も有り得る、というような感じなのではないだろうか。
アメリカ人でありながら、日本が住み良く日本文化がシックリと馴染むと感じる人は、アメリカにとってワンダラーやウオークインのような存在だ。
そしてそれぞれに、良い処だと感じつつも、解決すべき山ほどの問題を見出している。
この地球上でも外国で暮らす人々が、出身国ごとに集る場所が存在する。リトルトーキョーやチャイナタウンなどが、その例であろう。
こう考えてみれば、ETたちが互いに引かれ、普通の人々と交流が途絶えがちになるのも解るような気がする。

ジャスティニアンのウオークイン体験は1988年、彼が言うところの『死の一年』の間に起こった。様々なものを諦めることを積み重ね、彼はそれまで大切にしていたものを次々と手放していった。
表面的には他のウオークイン体験と同じようだったが、彼の場合はこれが更に瞑想を深める結果となった。混乱と苦悩に揺さぶられた多くの人々のウオークイン体験と、この点で決定的に異なっているのだ。瞑想が深くなり、高まった結果、彼はニューエイジ研究所を主宰し、多くの精神分野の研究を重ねて、多くの新しい知識を獲得していった。
この『断片変化』(ジャスティニアンの表現を借りれば)で、彼は幾人かの友人と断絶したが、一方ではより精神的な人々へ急激に接近して行った。
しかし「全て断絶して、一切が終わったと思っていても、社会的には余り変わっていないことも沢山あった」と言い「どうも相入れないと思うと、その人たちとは縁を切っていた」とも語った。
それは、確かに人格変容を行ううえで、円滑なやり方のひとつであろう。
ジャスティニアンの場合はETへの覚醒が、より高度な段階へのステップアップだと思える幸運な例である。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-27 05:23 | Comments(0)

ETソウル(85)

ジャスティニアンには人格の変容など当たり前だと思わせるような、あるものを持っているとマンデルガー博士は感じた。
彼は長年の研究により、どの精神的な道しるべを選んだかに関係なく、どんな場合でも、それまでの人生をあきらめるということが、まず必要だという点を教えられたと、彼が話してくれた時にマンデルガー博士は、このあるものを感じた。
ETに目覚めたとき、地球上での様々な困難を避けるための、特別な術は何もないのであり人格変容の全ての道のりは辛いものなのである。
「それは高次の事故により演じられる一幕一幕のドラマのようなもの。私はその各ドラマの変化をしのいできた。そして幸いにも、私は既に高次の自己に接触する体験を積んでいた」とジャスティニアンは述べた。
彼はずっと以前から、自分の内面の声を聞く習慣を持っていたのだ。

 ジャスティニアンは40近くで、手強そうな鋭い黒い瞳をしており、短い黒髪と手入れの行き届いた髭を蓄えていた。彼は昔の魔術師に似た印象があり、そのジャスティニアンの口からETや人格変容の話しが出るのが不思議な感じを受けたという。
彼はマンデルガー博士の話しをじっと聞き、宇宙についての色々な考え方に、大きな注意を払っていた。そして、沢山の面白い仮説を持っていた。
中でもウオークインについてのちょっと変わった説明は、非常に面白かった。
大部分のウオークインは彼の定義では『断片変換』に近いものを経験するという。それは自己のより大きな、より精神的な部分から注入されるエネルギーを受ける結果なのだ。
だが、そうは言ってもジャスティニアンもまた、自分が何処か他の場所から来たということを強く信じているのだった。

 夫がウオークインであったから、ルーシアの覚醒がスムースに行われ、二人の関係が壊れなかったとは言えない。先に少しだけ触れたレズビアンのカップルの例もあり、二人共がETだったとしても、上手く行くとは限らないのだ。
ジャスティニアンは自分の魂が、随分と長くこの地球上にいると考えている。そして彼は自分の人生は色々な時に色々な場所に現れる、生命の連続した形態の一部に過ぎないのだと考えていた。
彼はカリフォルニアに在住し、精神の成長を促進する不思議なエネルギーの開発に殆どの時間を割いていた。また研究の合間をぬって、主宰する研究会で講義をしたり、カウセリングをしたりしていた。
ジャスティニアンが地球について話すとき、『二重文化』という考え方を聞くことになる。それは快く愛着を覚える文化と、少しも愛着を感じない文化とを同時に表す言葉なのだ。
彼は「自分の家は、本当は高次の自分だ。だから地上に家など要らないはずだ」と言って、マンデルガー博士を笑わせた。それから、素早くこう付け加えた「地球は本当に偉大な処だ、挑戦すべき問題がいっぱいだ!」
それに対し博士は「それは、とても控えめな表現だ」と応酬した。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-26 05:14 | Comments(0)

ETソウル(84)

また別の例は、東海岸でスターピープルのワークショップを主催するバリーの場合だ。
バリーはイニドとは異なり、現実世界との軋轢を殆ど感じないで現在に到っていた。
というのも、バリーはセラピストであったし、友人の多くは形而上学的な思想の持ち主だったからである。
彼女は知識を十分に持っていたし、外部からも支えられていたので、自分の新しいアイデンティティに、比較的円滑に到達することができたのだった。

それから、もう一人の例はルーシアである。彼女はパートナーの深い理解を得て、幸福な結婚生活を送っている稀な例でもある。
ルーシアは長年に渡りETたちを支援するグループを牽引してきた。そのような時に自らもウオークインへの覚醒を体験する数日前に、突然に何となくまずいと感じて、自分の方から友人関係やその他の関係を絶ってしまった。
その結果、特に意識した訳ではなかったが、精神的に深いものを持っている人だけが残ったという。彼女が変わった時、周囲の社会的な繫がりが、彼女に合わせて変わっていったのだろう。
こうした変化を彼女が体験している時に、ルーシアは結婚していたが夫はこのような精神分野の学問に立派な経歴を持っている人物だった。夫ジャスティニアンは、有名大学の心理学の学位を持っていたし、深遠な教養書を多く読み、瞑想やヨガの体験もしていた。
更に神智学やアリス・ベイリーの永遠の知恵などを何年も研究し、他の人たちに精神成長について教える程の教養ある人物だった。
従ってルーシアが覚醒していく過程での混乱も、ジャスティニアンは普通の人のように困惑することなく受け止め支えることができたのだった。

ルーシアの夫ジャスティニアンについては、精神的な事柄の研究者というだけでなく、彼自身もETとしての覚醒を経験している。ジャスティニアンの覚醒は、これだけでも興味深いものである。
ジャスティニアンが事前の学習のお陰で必要な調整を予め行い、募る孤独にも何とか耐えることが出来たと言ったとき、マンデルガー博士は少しも驚かなかった。
他の人々と異なり、彼はルーシアの実際にウオークインとしての現象が始まる以前から、少しずつ現れていたルーシアの変化にも十分に対応ができた。それはジャスティニアンが少しずつ覚醒していったのと、殆ど同じだった。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-25 05:13 | Comments(0)

ETソウル(83)

(十七)
 ジュリーが話してくれたことは、程度こそ違うが多くのET人格に目覚めた人々が語ってくれたことと殆ど同じだった。
職業を変える、新しい家に移る、結婚生活に終止符を打つ、身近にあったものとの関係を絶つ、古い友人との絆を断つなど、これほどに多くのことが、ただ強い使命感と責任感から断行されるのである。
この使命感こそ、新しく目覚めたETに目覚めた人たちが現実の社会傾向に抵抗して、自分自身の生命を再び捧げる活力を生み出すエネルギー源になっているのだ。
マンデルガー博士の見解では、この社会の荒波を乗り切るには新しいETが、心理学、形而上学あるいは教議といった分野での経験と経歴があれば、もっと円滑なものになるであろうという。
全てのものが、新しいETが円滑に社会に馴染むための手助けとなる。それこそ、少し関連のある本を読んだことがあるという程度から、熱心な探求や瞑想、そして色々な修行や精神療法の経験などの全てが、物事の理解を助け忍耐力と洞察力を養ってくれる。
それらは難しい問題を解決する方法も教えてくれるのだが、もしもあなたのパートナーにこういった経験が無いとしたら、どうなるだろうか。

 イニドは離婚し、二人の子供と新しいパートナーと暮らしている。この新しいパートナーはETには無論、精神世界には全く興味がなかった。
だが誰かと一緒に暮らしていて、自分が何者かを告げられずにいることが出来るだろうか、イニドには出来なかった。彼女の相手は、釣りと猟、オートバイが大好きな男性で真実を大切にするタイプだという。彼はイニドが自分の正体について書いて渡したメモを、最後まで読まなかった。彼にとっては、どうでも良いことだったのだ。
このパートナーの態度は、イニドをどれ程に淋しい想いにさせただろうか。彼女はまた親友にも自分がETであることを告げたのだが、友人の態度は冷たいものだった。彼女の心の奥深くまで理解してくれる人は、なかなか居なかった。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-24 07:30 | Comments(0)

ETソウル(82)

マンデルガー博士はジュリーに、彼女の考えに心から同調する人は多いだろうと伝えた。
ジュリーは社会のひのき舞台から降りてしまった。彼女を知る誰もが、彼女の社会的地位は重い責任のある重要なものだと思っていたに違いないが、彼女には合わなかったのだ。
それでジュリーは全く異なる道を歩き始めた、そこには明確で深い一体感と義務感、そして恐らくは時間を超越した大きな結びつきが存在した。
「ETであることには、責任がともなう」とジュリーは言う。
それは、とても大きな責任なのであり、自分で仕事をしなければならない。詰まらないことを、とうとうと述べ自分ではやらないというのは駄目だ。私たちが自分の心を開けば開くほど、荘厳な光が満ちてくる。ちょうど、ひとつの蝋燭の光が、灯りを次々とともしていくように。
更に、あなたがこの様な気持ちになれば、もう判らない振りをすることは出来ない、一線を越えてしまったなら、もう後戻りは出来ないのだから、とも付け加えた。
確かに、知らないことよりも、知って秘密にすることの方が罪深い。尤も、これは知っている事柄の内容によりけりだが、他者にとっても好ましい事柄を秘密にしておくのは決して褒められたものではない。

 しかしETの問題は、とてもデリケートな部類のものであり、疑うことを第一に考えているような現代人に語りかけることは、とても勇気が必要なことである。
ジュリーの様に自分の気持ちに正直に、しかもストレートに行動し、話しをすることは極めて困難である。
ジュリーが語る「ETとしての責任」を、彼女は真っ直ぐに果たそうとしている。精神世界は確かに最初の内、ワクワクする様な話題(UFOやチャネリングなどの超常現象)から入る人々が多いと考えられる。
暫くの間はこの様な情報を見聞きし、その体験者を羨ましく思ったりする。チャネラーや霊能力者を特別視し、コンタクティーと主張する人々を崇拝の対象にすら祭り上げる。
私も精神世界への導入路は、まさにこのコースだった。コンタクティーやチャネラーに憧れ、その人々がもたらしてくれる異世界の情報に夢中になった。
だが精神世界への本当の入り口は、その様な面白い話しを離れた所に存在する。ワクワクする話しにも、流石に満腹感を感じ始めた頃に本当の入り口の扉が出現するのだ。

 私の場合は自身の存在についての疑問であり、一向に上手く行かない現実への不満や疑問といった姿で現れてきた。しかし、そこで目を背けることも可能だった。
だが私には、それが出来なかった。自身の存在理由が知りたかった、それは果てしなく膨らみ、結局のところ宇宙の存在意義への疑問にも繫がっていったのだった。
以前はジュリーの語る「責任」が理解できなかったが、今ならば少し解るような気がする。
この世界へ足を踏み入れたなら、後戻り出来ない。なぜならば誰もが許しても、自分自身が許さないからだ。
真実と思しき事柄のカケラを手に入れたなら、誰しもがそれを自分の胸だけに押し込めておくことは不可能になる。
ジュリーに限らず、自分のそれまでの生活を一変させてでも他者に知らせるべきだ、と決意したETの魂を持つ人々の真意は、恐らくその辺りにある。
一見して、愚かに見えるETたちの行動は、ただ衝動に突き動かされている様だが、実は激しい葛藤の末の勇気ある決断の結果であるといえるのだ。
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-23 07:42 | Comments(4)

ETソウル(81)

ジュリーに限らず、よく言われるように私たちの地球はある種の実験場なのであろうか。
多くの情報では私たちの地球人社会は、未開文明であり宇宙でも遅れた部類の文明であると言われている。一部のETたちは実験のために来訪しているとも言われているし、多くは私たちの意識を開き宇宙文明社会へと誘おうとしているとも聞く。
ワンダラーやウオークインと呼ばれる人々は、その両方を担っているのかも知れないと感じさせる。

ジュリーは自分の新しい考え方を隠そうとはしなかったが、実際に自分が古い環境から抜け出すには更に3年の月日が必要だった。ジュリーは離婚を決意し、付き合う友人も変えていった。
彼女は自分に本当の仕事をさせてくれる職場を探し始め、最終的にロサンゼルスからニューメキシコへの移転を決意した。ジュリーはサンタフェの雄大な草原の山々に着いた。
その時に何かあふれるような力に心が震えるのを感じた。そして遂に地上で、自分の本当の家をみつけたのだった。
「霊が私に全てを教えてくれた。何が起ころうとしているのかも。元の家は貸すのではなく、売った方が良いとまで教えてくれたわ。そして、それがどのくらいで売れたと思う?最初の日に3件も引き合いがあったのよ」と、細かな点まで説明してくれた。
しかし、そのようなことは現実世界では、毎日でも起こりそうなことだった。
「それで、他の人たちの反応は」と、マンデルガー博士。
自分の母親から最も親しい友人まで、彼女が正気を失ったと思った。誰一人として支持してはくれず、ただ一人だけ解ってくれたと思う人がいた。それは彼女の元夫だった。
ジュリーは彼と何度も電話で話したという。
マンデルガー博士は新しく目覚めて羽ばたこうとするETの魂が、最も陥りやすい基本的な過ちに陥ったのではないかと思った。だがジュリーは、こうしたことからも学びを得ていた。暫く、間を置いて「やはり、全ての人を救いたいと思った」といった。
その人々が助けて欲しいと考えているかに関係なく、特に彼女自身の地球での家族を助けなければとも思ったのである。
どんな人でも信じられない自分の体験を参考にしてくれれば、助けることが出来るとジュリーは考えた。

彼女が学んだのは、自分しは仕事をする為に地球に来たということだった。そして、その仕事は自分が勝利する英雄的なものではなく、だんだんと苦しくなるような厳しく地道なものであることも学んだのだ。
ジュリーは更に続ける。
「私はETの魂に目覚めたけれど、仕事をするのを止めてしまった、沢山の友人を知っている。そういう人は、勇気がないと思うの。ETとして、周囲を助けるには多くの困難が伴うわ。本当に、すっかり変わってしまうもの。一度、もやもやしたものを拭い去ってしまえば、道が開けてくる。自分の感情的な肉体を浄化して、本当に細胞の隅々まで透き通るように浄化することが大切なの。こうした徹底的な浄化が、進んだ愛と英知の心が生まれてくる。長い道のりの結果として」
[PR]
by levin-ae-111 | 2010-10-22 05:20 | Comments(3)