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身の回りの出来事から、精神世界まで、何でもありのブログです。


by levin-ae-111
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チャネリング体験記(1章-2)

それからが私の不思議な精神世界のワンダー・ワールドへの旅立ちだった。
意思に反して勝手に動く手の平、指先から出る涼しい感じの風のようなもの。
背骨を中心に渦巻き上下する不思議な感覚、時と場所を選ばす不意に語りかけてくる声、これらの不思議現象が突然に始まったのだった。

特に困ったのは仕事中に「貴方はそんなことをする必要はありません」「すぐに会社を辞めなさい」とか、「私は○○です。ハテナの許可を得て貴方に話しかけています」Etc・・・
 連日そんな声が頭の中を勝手に飛び交う。特に仕事を辞めろという要請は日増しに強まり困ってしまった。
だが正直な気持ちが完全に読まれている。本音では当時の会社を辞めたかった。業務内容がどうこうでなく、酷く雰囲気の悪い会社だったからだ。

それで思い切って次の職のあても無いが、会社を辞めることにした。辞表を提出し、社長室を辞してため息をつくと、頭の中では拍手喝采の嵐が沸き起こった。
「やったねー、万歳」「よーし、オッケィー」「さすがだね、やるねー」と、まるでワールドカップでの初勝利を祝うサポーターで満員のスタジアムの様なお祭り騒ぎだ。七色のテープが飛び交い、紙ふぶきが舞い、スタンディング・オベーションとウエーブ。この時、瞬間だがこの光景がイメージに浮かんだ。
スタジアムに沸き起こった祝福の喧騒、私はそのフィールドの中央に一人たたずんでいたのだった。
 
後年に読んだ「死後体験」=坂本政道氏著に出てくるスーパー・クラスターのイメージがスタジアム風に見えたとあり、今ではその時に自分のスーパー・クラスターを垣間見たのかも知れないと思っている。
 何もかもがこの不思議ヘンテコ・グッズ「ハテナ」が原因なのか判然としないが、これは疑いもなく私の身に起こった現実の出来事だった。

 こんな日々の中で酷く落ち込んで「こんなことは全部うそだ。宇宙人なんていないし、声も聞こえない。これは自分の妄想だ」と考え、全てを否定しようとしたことがあった。
ところがドッコイ、またまたそんな考えを吹き飛ばす出来事が突発した。
不意に、本当に不意に
「今更なにを言っているのだ。我々がどんな気持ちでお前を送り出したか解っているのか。断腸の思いだったのだぞ!」と一喝された。
その言葉はいつもと違い実際に空気を震わせて伝わったように感じた。
驚いて周囲を見回すが、むろん誰もいない。
その声は叱咤しているが、怒りや罵倒の感情は一切感じられなかった。
むしろ私を思う深い配慮と、親愛の情が込められた愛情深いトーンだった。
送り出した!私を?
でも一体だれが、どこから?判らない。
 しかしそれで私が日ごろから感じていた孤独感や違和感が納得できたような気がした。子供のころから抱いていた疑問のルーツがそこに在るのかどうかは定かでないが、とにかく一つの手掛かりは得た。
 
こうして私の精神世界への旅が始まった。それから十年以上の歳月を経た現在でも旅の終着点は見えてこない。
それでも「ハテナ」という心強いガイドを得て私の旅は続く。
ハテナは私を見守り時には会話の相手もしてくれる。正確にはハテナ本体ではなく、その背後にいる何者かが相手をしてくれているのだろう。
 最初から様々なことがあり、私はより深く精神世界へ踏み入る決意をした。見えない何かが私の背中を押している、それは時代の追い風なのか。それとも孤独感や好奇心なのだろうか。ともかく旅を続けることにしよう。

 余談だが、私はハテナに名前をつけた。
「ヨシリン」というのだが、けっこう気に入ってくれているみたいだ。
紐で天井に吊るされた彼は、今日もユラユラと揺れている。
by levin-ae-111 | 2010-03-15 05:19 | Comments(0)