チャネリング体験記(11章)
2010年 04月 17日
ある日、私の身に起こった現象をご存知のKさんから相談があった。
相談の内容は一人の少女の身に発生している現象に関するもので、私の経験と同じで声が聞こえ、手が勝手に動くというものだった。
しかも私とは違って聞こえて来る声は恐ろしく、毎回同じことを言い腕が自分を殴るのだという。
その声は「俺が破壊をして、お前が創造する筈だったろう。何をしている」と彼女を攻めたてる。
彼女は自分が狂ったのではないかと思い、恐怖と不安で悶々とした日々を過ごしているらしかった。
一時は拘束衣を着用させられる程に激しく、入院させられていたと聞いた。
「貴方も似た様な体験があるから、何とかならない?」
Kさんから頼まれて、私は早速ハテナに質問してみた。
私:どうでしょう、何か出来るの?
ハ:大丈夫だ、彼女は狂ってなどいない。
私:何かアドバイスはある。
ハ:多少の不思議体験は誰にでもある。まずは、彼女の不安を取り除くことが先決だ。
それからハテナに告げられた内容を少女に渡す積りで書いていたが、珍しくテレビを点けたままにしていた。
そこには可笑しな芸名のグループが出演していて、更に変な名前のボーカルがインタビューを受けていた。初めて聞いたグループとボーカルの名前が、何故か印象に残っていたのだが、それが後に不思議な偶然の一致を引き起こすとは、この時は思ってもいなかった。
約束の日が来て、私はKさん宅へお邪魔した。そこには友人のMさんも居て、三名で相談に乗る段取りに成っていた。
暫くすると、相談者の女の子がやって来た。
Kさんの友人の娘さんで、目の大きな細身で清潔感のある女の子だ。
最初は緊張しているのか打ち解けなかったが、三人で様々な話をし、彼女の不安を取り除いていく。
次第に緊張も解けたところで、私はハテナからの彼女へのアドバイスを話し、書き綴った文章を渡して読んでもらう。
文章を読んだ彼女からの質問も出て、場はいっそう和やかになった。
ハテナのアドバイスの内容は、大体だが次の様なものだった。
誰にでも多少の不思議な経験があり、貴女の体験は決して特殊なものではない。ただ皆が隠しているだけなのだ。
従って、貴女は精神的に病んでもいないし、身体的な病気でもない。
この様な文章に加え、私自身の手の平が勝手に動いた体験や、Kさんの臨死体験などを話して聞かせた。
最初の内はやや青白かった顔色も赤みがさし、笑顔が多くなって行く。
そしてその時、彼女が最も気になっているらしい事柄について質問してきた。
「私、とても気に成る人が居るのです。もしかしたら、その人と私はソウルメイトかも知れません」
少し照れた様に、はにかんで言う。
「それは誰?」
聞いても決断が付かない様で、暫く考え込んでいたが遂に意を決しその人物の名前を教えてくれた。
「ウルフルズのトータス松本さんです。コンサートでのお話しも、私の考えと完全に一致しているのです。」
トータス松本!!
ウルフルズ!!
これだったのか、チャネリングの時は邪魔になるテレビを消す私だが、夕べは珍しく点けていた。
その番組に出演していた初めて聞く変な名前のグループとそのボーカルが、ウルフルズ、トータス松本だったのだ。ということは、あの番組もチャネリングの一環だったのか。
それにしても何という仕掛けだろうと感動しつつも、質問の答えが判らない。考えても、頭の中は真っ白で到底納得して貰える答えは見つかりそうもない。
やはり、ここはハテナに頼るしかない。
「聞いてみるね」
私は目を閉じて集中した。ハテナからの答えは直ぐに来た。
ハ:それは共感だよ。アーティストにとって、共感してくれるファンが命だ。
アーティストと同じ様に感じ、共鳴してくれる人がどれだけ存在するかに彼らの成功が懸かっている。
私がその答えを彼女に告げると、直ぐに納得した様に頷いてくれた。
だが結局、彼女を罵る声の正体を突き止めることは出来なかった。
それから暫く談笑して、彼女は元気に帰って行った。
Kさんからの報告では、その後は元気に通学しバイトにも通っており、例の現象は治まっているらしかった。
問題なのは寧ろ彼女が帰った後で、KさんとMさんの質問攻めが始まってしまったことだ。
「神様にお使えするお婆ちゃんから、刀を貰ったのだけど何故か二本も在るのよ。どういうこと」
「私の経済状態は、何時に成ったら好転する」
などなど、次々と質問が絶えず、夜まで続いたのだった。
私のチャネリングらしき能力が、人様の役にたったのは後にも先にもこの時だけかも知れない。
自分のことは当時も今も全く解らないが、他人のことは少しだけ解るらしく、この時のKさんとMさんの反応を見ると、思い当たる点が在ったらしかった。
チャネリングはデリケートな作業で、内容をフラットに受け取らなければ歪んだものになってしまう。
特に自分に関することでは、希望や欲望が邪魔をして正確に受け取れない。
だが大いなる意識は、実に公平だと思う。
つまり霊能力の類だけでは幸福には成れず、それよりも人間性を磨くことの方が大切だと示されていると感じさせられるからだ。
コメント有難うございます。
相当な実力がお在りの様ですね。今、遠方の友人からヒーリングの援護依頼がありました。インドネシアにいらして、呪いとかに苦しめられている様子です。13時から念を送りますが、宜しければ援護をお願いします。
先ほど、手力男様にお力添えをお願いしました。
立山に向かって拍手を打ち、参拝しました。その時雨が突然に強くなり、直ぐに止みました。神様の了解したというお返事と勝手に受け取っています。
突然にお願いしてしまい、申し訳ありませんでした。味方は多い方が良いので。それは正しいイメージの様です、かなり元気を回復されたみたいです。先ほど、インドネシアから知らせが入りました(^^)ご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした。
娘さんが相談され、不安・恐怖・取り越し苦労などが除かれ、
守護霊から援助が届きやすくなったために、現象が収まってきた
ようにも思われるのですが・・・。
いずれにしても、軽くてよかったですね。