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by levin-ae-111
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ETソウル(12)

(六)
 ワンダラーとウオークインの目的は、地球と地球人を援助することにある。彼らは自分達の故郷で享受していた自由や信頼、膨大な知識、一体感などを放棄して地球と地球人を援助する栄誉に浴する。
しかしワンダラー達の大半が自分の魂の由来を忘却し、思い出すこともなく一生を終える。
ウオークインは著しい衝撃と混乱を味わい、その後に自分の魂の変容に気づくのだ。
だがワンダラーの場合は不承不承ながらも納得できる部分があるが、ウオークインは魂が入れ替わるのであれば何故にこれ程の混乱が起こるのかとの疑問が残る。
従来の魂が身体から出て、その代わりにETの魂が入るのであれば本来は混乱など起こらないはずだと思うのだ。
マンデルガー博士のレポートでは、多くのウオークインの例で混乱し戸惑う様子を伝えている、これはどうしてなのか。
ETの覚醒した魂といえども、肉体という檻に閉じ込められた途端に地球人の肉体に支配されてしまうのだろうか。それとも、多くの常識的な人々が言う、単なる身体的ホルモン異常などがもたらす錯覚であるのだろうか。

このような見方をすると次の例、ライターでセラピストでありニューエイジのセミナーを開催しているルーシアの場合はより自然に見える。
ルーシアは元々からルーシアではなかったが、ウオークインの体験を経てルーシアと名乗るようになった。その故は彼女に入った魂が、ルーシアと名乗ったからである。
元々の名前はシャーロットであったが、ルーシアの魂は極めて穏やかにシャーロットへ入ったのだ。ボブの場合とは異なり、それこそが私のイメージする魂の入れ替わり『ウオークイン』である。
他の例ではウオークインによりHIVから救われた人物も存在するし、全く混乱なく(前述のシャーロット以上に自然に)変容を遂げた人物もいる。
更には困難と苦境に喘いでいた人生ではなく、順調で幸福な人生を過ごしている人物にも目覚めが訪れた例も挙げられている。
さてシャーロットに入ったルーシアは、シャーロットに語り掛けながらゆっくりと時間をかけてシャーロットに総てを説明した。ルーシアは三週間という時間を説明に費やし、穏やかにシャーロットの変容を促した。
最初の頃は一般に私達が考えるようなETの特徴、つまりテレパシー能力などの超能力を発現できたという。
ルーシアの能力は、今はもう消えてしまったというが、そんなことは彼女にとっては何の問題にもならないらしい。
これらの能力はそれ自体が目的ではなく、それを通してもたらされるETとしての精神的基盤の構築にこそ力を発揮するものらしいからだ。
 しかしルーシアは常に『自分に対する自分自身の考えが間違っている、という考えの存在をも認めている』ともマンデルガー博士に告げている。それは彼女の現実の全てが何か悪魔的な存在によって、見せられている幻である可能性も否定できないからだという。
彼女のように明瞭な意識で、自己を見つめることはとても大切であり、それこそが真に目覚めた証とは言えないだろうか。
by levin-ae-111 | 2010-08-14 06:27 | Comments(0)