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身の回りの出来事から、精神世界まで、何でもありのブログです。


by levin-ae-111
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戸隠神社

 昨日、突然に思い立って友人のS君とMさんの3人で昼過ぎから戸隠神社を目指した。
北陸道から中越道へ入り、新潟県から長野県へと入る。途中で雲行きが怪しい感じになったが、どうにか晴れは続いていて、無事に戸隠神社の中社へと到着した。
それにしても、凄い混雑である。駐車場は満車で、何処にも入れなかったが、何とか近くに駐車して中社へと向う。
中社前に樹齢800年といわれる杉が、その堂々たる威容で私達を迎えてくれた。
中社の大鳥居を潜り、急な石段を登ると中社の本殿と主務所が見えた。
中社に参拝し、今度は奥社を目指すことにした。その前に、あの樹齢800年の御神木に触れてみた。両手をゴツゴツして薄っすらと緑色に苔生した幹に触れると、ゆったりとして優しく細やかで、穏やかな波動が伝わってくる気がした。
私の頭頂の刺激も、次第に細やかで優しい刺激へと変化して行った。

 奥社へは手前で車を停めて、歩くことにした。来た時は満車で入れなかったのでそうしたのだったが、入り口に到着すると空き始めていて車を持って来なかった事を少し後悔した。でも入り口の鳥居を潜り、イザ出発と意気揚々とスタート。
広めの道だったが、身舗装で両サイドの溝には清水が流れている。両側は鬱蒼たる雑木林で期待した杉並木は見えない。
一直線に続く奥社への道は、遥か彼方まで続いていて、その道は参拝の人々で溢れている。
そこを多くの人々とともに、奥社を目指してひたすら歩く。
もうゆうに1キロ以上は歩いたが、杉並木はまだ見えない。更に続く道を進むが、人波が見えるのみだ。
ようやく藁葺き屋根の門が見え、お待ちかねの杉並木が見えた。この奥社の厳しさを知らない私達は、ここからもう少しと思っていた。ところが・・・・。

 道は険しさを増し、坂も次第に登りの角度を増していく。比較的に平坦だったジャリ道は、石段に変り道の凹凸も大きくなっていった。奥社まで900メートルの看板に、意を強くしながら黙々と歩む。
しかし、900メートルはとうに過ぎ、道は登山道のような急坂になり、足の置き場を探しながら進む。木陰の隙間にチラッと建物の屋根の様なものが見えた。
「もう近いぞ」と思ったが、道は険しさを増し建物は見えない。日頃の運動不足もあり、もう脚が痛い。それでも何とか奥社に到着した。
ここのご祭神は手力雄命(たじからお)様で、神話では天の岩戸を開けた力の神で、その戸がここ長野の戸隠山まで飛んで来て落ちたと言われている。神社の由緒書きには200年代の創建とあった。

参拝してから暫く休み、今度は来た道を引き返す。もう夕暮れが近いが、まだ登って来る人々がいる。中には小さな子供を2人も連れ、幼児を背負ったお母さんも。
晴天のお陰で、まだ明るさは残っているが、これからあの険しい道を登るのは危険だと想いつつ、親子の守護を手力雄命様に心の中でお願いしつつ山道を下る。

帰りは下りも手伝って思いの外早く感じた。私達より年齢の高い男性が、勢い良く坂を下りて行く。
脚の痛みは薄らいで、私も気をつけながら歩いた。S君とMさんは、時々立ち止まり写真撮影をしながら下りて来る。
間もなく入り口の大鳥居を出て、車の往来の激しい危険な道を避けて、林の中の道を行く。
周囲は既に薄暗く、Mさんはそんな情況で登って行く人々の身を案じていた。
私達は駐車場にした植物園を目指し、林の中を歩み続けた。道は木材チップを敷き詰めた柔らかな感触で脚に優しい。
途中からは木道に変り、気持ちが良い足音を聞きながら進むと、みどりが池が見えて来る。
池には水鳥が優雅に泳いでいる。
辺りはすっかり夕闇に包まれ始めていて、僅かではあるが美しく色付いた紅葉はもうカメラには写らない。気温も下がり始めていて、私の手は既に冷たい。
駐車場に着くと満車だった場所が、もう私達の車しか無くなっていた。途中で道の駅やパーキングエリアに寄り、お土産を買い込んで帰って来た。
戸隠神社_a0160407_916641.jpg
by levin-ae-111 | 2011-10-09 09:18 | Comments(0)