偶然の一致
2011年 11月 25日
随分と以前の話だが、私の手の平が勝手に動くという体験を知っている知人から相談を受けた。
「知り合いの娘さん、勝手に手が動いて自分を傷つけるらしいの。貴方も同じ様な体験があるから何とかならない?精神病院にまで行っているらしいのよ」と、かなり深刻な様子だ。
「どうなるか、分からないけど・・・」と、私はその娘さんに会ってみることにした。
詳細は不明だったし自信はなかったが、チャネリングでその娘さんへのアドバイスを貰うことにした。
その時に点けっ放しのテレビで「ウルフルズ」が歌っていた。
私は当時ウルフルズを知らず、ましてやボーカルのトータス松本さんの名前などその瞬間まで知らなかった。
「変な芸名」のトータス松本とウルフルズは、自然に頭の中に入り、居付いてしまった。
不思議なことに大して興味も無かったのに、とても印象に残ってしまったのだ。
しかし、まさかそれが偶然の一致になるとは思いもしなかったのだった。
翌日、約束どおり娘さんが知人の家へやって来た。チャネリングで受けたとおり、どう見ても精神異常などではない。
最初は緊張していたが、次第に打ち解けてきたので私はチャネリングで受けた彼女へのメッセージを伝えた。
更に場が和むと、彼女が質問をしてくれた。
「私はある歌手の人とソウルメイトではないかと思うのです。だってその人の歌の歌詞もコンサートで話す事も、私の考えと同じなんです」と、言う。
「その歌手は誰?」
恥ずかしいのかなかなか言わなかったが、遂に「その人は、ウルフルズのトータス松本さんです」と教えてくれた。
「えっ!!」
その時にハッと気が付いた。
いつもチャネリングの時はテレビを点けない、文章を書きながら真剣に観てもいない内容がスーッと頭に入ったのも一瞬で納得できた。
それもチャネリングの一環だったのだ!!
彼女の質問にも私のチャネリング相手はキッチリ答えてくれた。
「それは共感ですよ。芸能人は特にそれが大切です。その人に共感してくれる人が何人いるか、それが芸能人の命です」
と、私の中の正体不明の声はサラッと言ってのけた。
この答えには彼女も納得したようだった。
その後、知人からの報告では症状は出ず、元気に学校とバイトに行っているとの事だった。
それにしても、私のチャネリングの相手は何と用意周到なのだろう。先を読んで必要なデータの一部としてウルフルズを私の意識にインプットしていたのだ。
これを正確には偶然の一致といえないかも知れないが、とても印象深い出来事のひとつである。