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身の回りの出来事から、精神世界まで、何でもありのブログです。


by levin-ae-111
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私の仕事(半分は愚痴)


 私が小さな会社で所属している部署は、品質管理課である。クレーム処理から製品の性能試験、他社製品の分析、新製品の開発、従来品の改善、果ては手薄な部署への応援を行いながら、面倒極まりないISOまでを一手に引き受けている。
現在は上司を含め三名で仕事を行っているが、めいめいに雑多な仕事を持っている為に、本来の仕事を消化するのはとても大変だ。

 GWの次の週の土日、元は同業大手に居た製造本部長を本社から招いて、二日間の講習が行われた。私の仕事では科学薬品に対する若干の知識や、製品設計を行うための諸知識が必要である。
性能試験ひとつを取っても、正確な性能評価をするための知識が必要であり、問題が発生した場合もそれをどの様に捉えるかなど色々と面倒なのだ。そういった知識の一端を得るための休日返上の講習会だった。


 参加者は工場長、製造部の課長、係長、品質管理であったが、基本的に工場長を除いては肉体労働者なので休みを取上げられたのは辛かった。
文系の私などは、物質に関してのちょっとした知識や用語が余りピンと来ない。ほぼ全員が同じ状況だが、講師はお構いなく専門用語や化学的な常識を持ち出して、それがどういう意味かを説明することもなく話しを続けた。
しかも、講習中に時折だが学校の先生のように、質問が飛んでくる。
講習の最初は、主に私が製品開発や製品性能に関する報告をすることになった。品質管理の他のメンバーはこれに関して余りあてにならない。

 報告の合間にも色々と細かな質問が来る。結局は二時間以上も発表と講師からの質問に要し、講習初日は講習というよりも私の報告で大半の時間を費やす格好になった。
その夜は食事会で、帰宅したら午後10時近くになっていた。
翌日は朝から夕方までだったが、発表がない分、私には気楽な講習だった。だが問題は今後のデーターの示し方だ。
「テストデーターは、N=3が良いね。それくらいでないと、性能のバラツキが分からない。平均値では正しい評価が出来ないよ」的な講師のお言葉は、私に重く圧し掛かって来ている。

 毎週数点の試作品を作り、それをテストし評価したデーターをレポートにまとめ、週一回の会議に提出して次の開発の方向性を協議して決めねばならない。週に数日は午前中を他の部署の応援に回る。私にはあまり時間が与えられていない。
試作テスト以外にも通常の仕事、突発的な試験依頼など予定外の仕事も多い。
まあ早い話し、中小企業にはあり勝ちなことである。本来ならば、ジックリと腰を据えて取り組むべき事柄だが、それを許される環境にないというだけだ。
上司からは「まだ出来ないのか!」と、実情を無視した催促もある。無理が通れば道理が引っ込む、という訳だ。
本当は好きでもなく、適正があるとも思えない仕事だが、今は一生懸命にこなすしかない。
あーあ、テストデーターをどう見せようか、悩ましいがきりである。我が内なる英知、無限の知恵よ、直ちに現れ出でよと祈るばかりである。
by levin-ae-111 | 2012-05-16 05:31 | Comments(0)