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by levin-ae-111
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竹取物語と藤原氏

 平安時代の藤原氏は絶大な権力を欲しいままにし、道長に到っては「この世をばわが世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば」と、傲慢な歌を残している。
藤原氏は政治を私物化したばかりか、律令の欠点を放置して藤原だけが土地を独占できるようにして国家そのものを私物化しようとした。
そうした藤原氏の非日本的な特徴は、他者との共存を拒絶して、汚い手口を使って多くの血を流してきたから皆が藤原を呪い、忌み嫌った。藤原氏の行動は、多神教的な日本人の思考パターンとは異質だった。

 さて藤原氏は今日に至るまで「日本で最高の権威を持つ一族」として君臨してきた。それ故に彼らを批判することは命懸けであり、表立って口にすることは出来なかった。
そこで藤原をどうしても糾弾したいと思う人々は、隠語、暗号などを使い藤原氏を罵倒するという手段に出たのだ。そのひとつが「竹取物語」なのである。
物語の中で月の使者が「いざ、かぐや姫。穢きところにいかでか、久しくおわせむ」と言っている。この穢(きたな)きところとは、道長がわが世と言い放った藤原の世のことである。
 
竹取物語に登場する人物は、実在したのではないかという推理は江戸時代から存在した。即ちかぐや姫に求婚する5人の貴公子たちが、ただ一人を除いて実在した人物にたちと比較的繋がり易いのである。この5名の中には藤原不比等も含まれているといわれている。不比等の母は車持氏なのだが、竹取物語にはこれを連想させる「くらもち皇子」が登場する。登場人物の中で、ただ一人だけ実在の人物に直結しないのが、このくらもち皇子なのだ。一般的に車持をくらもちと結びつけるには無理があるが、それだけに余計に怪しいともいえる。藤原氏を批判するには、そのことがストレートに繋がってはまずいのである。

 竹取物語の中でくらもち皇子は、かぐや姫から提示された結婚の条件をクリアするために金にあかせて工人にそれを造らせている。とてもずる賢いやり口で、かぐや姫と結婚しようとした。造らせた蓬莱の玉の枝を持ったくらもち皇子は、いかにも苦難の旅をしてそれを手に入れてきたように演技をした。
かぐや姫は結婚しなければ成らないのかと、絶望しかけた時に工人たちが、くらもち皇子がお金をくれないとクレームをつけて来た。
かぐや姫は喜び、工人たちにお金を払ってやった。かぐや姫にプロポーズした5人の貴公子たちの中で、くらもち皇子だけが汚い手を使って事を成就しようとした。
竹取物語のメインテーマは、くらもち皇子がかぐや姫を騙そうとしたという事である。
平安時代の人々は、藤原不比等母親は車持氏出身くらもち皇子という図式の物語で、藤原氏を批判したのである。 
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by levin-ae-111 | 2012-10-03 05:33 | Comments(0)