人類の祖はイザナギ尊とイザナミ命(超古代の黙示録より)
2012年 12月 18日
そこで、少し古い本ではあるが、超能力者「K」さんへのお告げを基に書いたという『超古代の黙示録』なる本から話題を拾ってみたい。
この本によれば人類の発祥は、自然な進化の結果ではなくて、天からムカゴ(繭のようなもの)に入れられた二人の嬰児が地上に降ろされた事から始まる。
二人のムカゴが降ろされたのはコウリトリの巣で、ムカゴは巣ごと海に落ちた。しかし外海に流されない様にコウノトリたちが見守り、無事に舞鶴の地、丹生川に辿り着き動物たちに守られながら成長した。
一人は男の子、もう一人は女の子で、二人の世話をしたのは周囲の動物たちであったが、これは無防備の赤ん坊が出す特殊な波動により、自然に動物たちが乳を与え排泄物の処理をし、暖めて二人を育てたのであるという。
確かに何かの番組で、本来は獲物であるはずの鹿の赤ちゃんをライオンが世話している場面を観たし、虎が子豚の世話をしている場面も観た。それと同じ事が、この時に起こったのだという。
その子供たちは思春期まで一緒に生活していたが、その後は離れて暮らした。成人した二人は再び出会い、結婚して夫婦となった。
その二人とは人祖であるイザナギ尊とイザナミ命であるという。その後に二人は38人の男女の子供を生み育て、その子供たちがそれぞれに結婚して19組の夫婦となった。
長男夫妻は大丹生家・皇(おおにゅうけ・すめらぎ)となり、他の夫妻はそれを補佐し支える丹生家となり畿内に配置されたという。この出来事は、何と720万年前の話しであるという。この時代の人の寿命は数千年であったらしい。
時代は下り、人は増え続けて世界へと散って行った。そしてその土地に応じて肌や髪の色が変化して異なる人種のように成って行ったのだという。
これは彼の『竹内文書』が描くずっと以前の話しである。この本によると、天皇家が誕生して以来、力ではなく信頼と慈悲による統治が続いていたという。
その故は人祖以来の「御難賛助」(ごなんさんじょ)の誓(絶対に争ったり殺し合ったりせず、助け合う)に従っていたからである。
その誓の精神のもと初代天照天皇(最初に天皇と名乗った)からニギハヤヒ天皇までの時代は、平和と繁栄の時代であったという。
因みにニニギの尊が高千穂の峰に降臨したとする古事記の記述は、お爺様である天照天皇に連れられて人祖ゆかりの地を訪れたことに由来しているものらしい。
そこへ自分も天皇家の血筋であるから、天皇に成る資格があると欲望をたぎらせたカムヤマトイワレヒコ(後の神武天皇)が武力を持ってニギハヤヒ天皇の国へ攻め込んだのである。結局のところニギハヤヒ天皇は戦うことをせず、国を譲ったのである。
ニギハヤヒ天皇は地方へ追放され、身分も剥奪されてしまう。その時につき従った人々が、天皇の無念を竹内スクネに記述させたのが『竹内文書』であるという。
徳と慈悲を以って推進された統治の時代はここで終わり、この後は力で抑え込む統治へと政は変わって行ったのだ。
そういえば、これとは少し異なるが、似た様な古代史観を提唱されていた方を知っている。その方は、飛騨福来心理学研究所を主宰しておられた故山本建造先生である。
先生の御説は飛騨大陸に発生した日本人の祖先は、乗鞍岳付近に定住し淡の上方様(天皇)が徳と慈悲を以って平和裏に統治していたという。
後の時代には寒冷化により、現在の高山市付近に拠点を移し、そこから残酷で野蛮な渡来人を監視するために天皇の皇子や皇女たちが一群の人々を率いて全国に散って行ったとされている。
『超古代の黙示録』で語られる有史以前の世界は、霊能力者Kさんが感得された世界である。山本建造先生も超能力者であられたが、この説は研究によるものであった。
ある意味で対照的なお二人の唱えられている説が、似ているのもまた不思議なことである。