冬に咲く花
2012年 12月 23日
真冬だというのに葉も緑色で、可憐な花を沢山咲かせてくれる。
田舎なので注意して観察すると、私の通勤路は四季おりおりの風情がある。
梅や桜、桃などは勿論、早春には黄色いマンサクの花から真っ白なコブシ、木蓮、ハナミズキなど多彩である。春の花が終わると、今度は萌えるような若葉の季節になる。この時期、木々の葉は秋の紅葉の様に赤く見える。夏は濃い緑から薄い緑など、様々な色合いの緑が楽しめる。
秋には紅葉、そして冬の楽しみは名前も知らないピンクの花だ。それから、12月の半ば頃まで真っ赤な葉を付ける紅葉も私を楽しませてくれる。
その花や木々に、私は車の中から挨拶する。木々は何も言わないけれど、何かを感じ取ってくれているのだろう。
途中で観る木蓮は、私の呼びかけに応えてくれている。花が終わると葉を濃密に繁らせて、秋の紅葉まで楽しませてくれる。
また大きな木でないけれど、か細い木に一綸か二輪のピンク色花を咲かせる木もある。それが冬に咲いてくれるのだが、バラの一種だろうか、無知な私には分からない。
その小さな木が連日の雪で埋もれ、おまけに除雪車のどけた雪塊の下敷きに成ったかに思えた。私はそのか細い木の無事を祈った。
雪が消えると元気に立っている姿を現してくれた。それから花も無事であった。
凍てつく日、花は凍った。
負けるな、頑張れ!私は祈った。花は散らない、一旦は凍りついてもまだ鮮やかな色を残している。
四季折々の植物たちは、悩みが多く憂鬱な日々に何とも言えない癒しを与えてくれる。
一瞬で通り過ぎる通勤途中の各場所だが、心を慰めてくれる木々たちには感謝の念を送りつつ、挨拶して通り過ぎるのが私の日課である。
きっと向こうも、
あいさつしてくれてますよネっ!?!