春の楽しみ
2013年 04月 07日
そしてもう一つの楽しみ、それは見目麗しいという訳ではないが、私たちの舌に嬉しい山菜も外せない要素だ。
今年も様々にあったが、どうにか無事に大好きなアサツキにありつけた。これからセリやワラビなど、次々と楽しみが目白押しである。
花から眼で春を感じ、山菜を食して味覚で感じる、四季のある国土に住まう者たちの特権である。
考えてみれば花はともかく、若い頃は山菜などに興味はなかった。山菜などと言って草を食うとは、馬鹿げた事だなどと思っていた。それに何と言っても、不味い、美味しくなかったというのが興味のない理由の最たるものだった。
それが35~6歳ころになって、どういう訳かセリのおひたしが美味しくて、美味しくて食べ始めたら止まらなくなった。それで次々と山菜に手が伸びて、アサツキ、ワラビ、独活と山菜のこの上ない味わいに舌鼓を打つようになった。
原因は体質の変化か意識の変化か分からないが、それと比例する様に大好きだった鰻が妙に脂っこ過ぎて駄目になった。
そんな訳で今年もアサツキ味噌にありつけたのだが、例年になくその味わいは少し微妙だ。
原因は味噌の塩が強すぎることだろう。
それはともかく、折角つくってくれたのだから感謝して頂こうと思います。