人気ブログランキング | 話題のタグを見る

身の回りの出来事から、精神世界まで、何でもありのブログです。


by levin-ae-111
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

フランチェッツォの霊界通信⑦

【第2章】
 さてここまでは、死に対する私達が抱く素朴な疑問について、Q&Aという形式で説明が続いていました。ここからは霊界について、フランチェッツォの述べるところを順にご紹介したいと思います。
『死の門』は誰人も避けては通れません。死の門をくぐれば、それで一切が終わり自分の存在が無に帰してしまうのならば何の問題もありません。私の様に生きる事に対して絶望した経験のある人にとっては、ある意味で死後世界が存在しない方が寧ろ有難い気もします。
しかし、どうやらそうは問屋が卸さない様です。つまり多くの霊界通信や霊的教えでは、死後も人の意識は存続し続け、生きている時と同様に否、それ以上に鋭敏な感覚を持った存在として在り続けるものらしいのです。
『死』が避けて通れないものであれば、そして死後もあの世で自分が存在し続けるならば下調べが必要であるに違いありません。その意味でも、馬鹿げているなどと思わずに死後世界の情報を集めておくべきだと思うのです。
死んで初めて死後存在を自覚し、愕然として狼狽えるよりも予め少しでも学んでおく方が良いに決まっています。では第2章をご紹介しましょう。

 第2章のテーマは、私達が死んだら何処へ行くのか?です。
(1)霊界の構造については、幾層かの領域に分かれて存在している様です。フランチェッツォが指導霊から聞いた話しでは、この領域の数については指導霊によっても説明が異なる様なのです。ある者は7つの領域が在ると言い、ある者は12の領域が存在すると説いています。ある霊はそれ以上の数の領域が存在していると主張している様です。
つまり大きな領域の数でさえ霊界でも幾つもの説があり、明確ではないのが実態の様です。
 その大きな領域内には更に細かなサークルが存在し、通常ならば一つの領域内に12のサークルがあると言われています。
尤も霊界は想念の世界ですから、自分の信じる宗教観に強い影響を受けても致し方ないのかも知れません。フランチェッツォの場合もキリスト教的な影響が皆無とは言えない気がします。また逆に霊界の領域の数についての見解などに見られる霊界での意見の相違が、地上世界に無数ともいえる宗教観を出現させている要因かも知れません。
さてそれではフランェッツォがどんな場所へ行ったのか、一例として追ってみたいと思います。

 亡くなった直後のフランチェッツォは、地上の霊界で目覚めます。その後は『希望の家』と呼ばれる暗い石造りの建物で、治療を受けながら悟りについて学び始めます。
この希望の家で数カ月から1年近く過ごし、地表の霊界の第一領域といわれる『たそがれの国』へと移動します。
このたそがれの国でフランチェッツォは、同じ地表の霊界や更に低い領域へと赴き、困っている霊を助ける仕事をします。フランチェッツォが訪れたのは、天国でも地獄でもないグレーゾーンの領域でした。
フランチェッツォは『灰色の石の谷』や『不安の国』、『守銭奴の国』、『不安の国』『凍結の国』『昏睡の洞窟』を回ります。そこで出会った霊を助けますが、この国々の霊たちは地獄には落ちないけれど天国にも行けない霊たちです。
これ等の国々で暮らしているのは、身勝手で利己的な生き方をした人々でした。

 フランチェッツォは数カ月間の仕事を終えて、深い昏睡状態に陥ります。いわば第二の死を潜り抜けた彼は、『たそがれの国』よりも少しだけ明るい『あかつきの国』で目覚めます。
そこは第二領域であり、そこで地獄界への探索隊に加わったフランチェッツォは地獄の霊たちの救援という仕事で参加するのでした。
地獄から戻った彼は、彼女と同様の高い領域へ行きたいと願って、自ら試練の道を進みます。
その試練の道とは『悔い改めの国』で自分の過去と向き合うことです。
この試練を見事にクリアしたフランチェッツォは、『あかつきの国』ではなく、ひとつ上の『朝の国』に用意された家に住むことになります。
この国で過ごしている時に、彼は雲の間に黄金の門を見ました。それは第二領域で最高の場所である『日の国』へと至る門でした。
そこで素晴らしい館を貰う所までで、フランチェッツォの霊界通信は終わっています。ですが『日の国』は未だ『天国』とは言えません。しかし、『日の国』は相当に明るい領域の様で、天国に近い場所と考えて良いかも知れません。

ここで示されたのはフランチェッツォという19世紀のイタリアに生きた貴族の例ですが、誰しもが彼と同じ道を辿る訳ではありません。
フランチェッツォが通った道は、彼の守護霊が彼の特性に合わせてアドバイスし、彼も一生懸命に努力して得た結果なのです。
本書では彼が回った幾つもの国々の様子も述べられていますから、後でもう少し詳しく書く事が出来ると思います。
更に後の内容で地獄の様子が語られていますが、それは非常に厳しく恐ろしい状況でした。地獄の霊たちは果てしない恐怖と痛みに苛まれ続けているのです。それを思うと描かれてはいませんが、天国は想像も出来ないくらいに素晴らしい所に違いありません。
by levin-ae-111 | 2014-01-09 05:37 | Comments(0)