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by levin-ae-111
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フランチェッツォの霊界通信【10】

【第2章】

(3)喧嘩好きな人が行く場所
質問の4『自分の人生なのだから、何をしようが勝手である』に対応した国で、『不幸の国』のお話しです。『不安の国』では口論、嫉妬などが見られましたが、この『不幸の国』では、博徒や飲んだくれが居ます。他にはイカさま師、詐欺師などスラム街のコソ泥から上流社会まで、ありとあらゆる盗人が住んで居ます。
私にはまるで、夜の場末の歓楽街といったイメージが浮かびますが、ならず者の町が『不安の国』の光景です。
恐るべきはこの国の人々の姿です。フランチェッツォが語るには「人間というよりオランウータンや狼、豚、猛禽類などと呼んだ方が相応しい」と感じたと言います。その容貌で僅かな金や物を巡って、激しくいがみ合っていました。余りの酷さに彼は最初、自分は地獄に来たと感じたほどでした。
ですが後に本当の地獄を見たフランチェッツォは、『不幸の国』の住人たちが、程人間らしく穏やかだと感じたと話しています。地獄とは、それ程に酷い場所の様です。

 さてこの国の人々の中には、生前はマシな生き方をしていたのに、死後になってならず者と付き合い『不幸の国』へと落ちて来た人も居ます。そうした人は本人が望めば、直ぐにでもより良い世界へと行くことが出来ます。
この国でフランチェッツォと知り合い友人になったラウルも、そんな人物のひとりでした。
ラウルは不倫の果てに相手の夫に撃ち殺され亡くなったのですが、ラウルにとって本当の悲劇はその後に起こりました。不倫相手の女性は、夫は無論のこと、ラウルのことも真実は愛していなかったのです。
それを知ったラウルは、自暴自棄になり悪い霊と付き合い、遂には『不幸の国』の住人と成ったのでした。
後にラウルはフランチェッツォやその恋人の説く希望を信じ、この悲惨な国を抜け出して後に親友となりました。

(4)打算的な人が行く場所『凍結の国』
 『不幸の国』を出たフランチェッツォが次に派遣されたのは、『凍結の国』でした。ここは何もかもが雪と氷に閉ざされた、地上でいえば南極か北極の様な国でした。
そこの住人たちは、冷たい打算的で利己的な人生を送った人々でした。この凍てつく国もまた住人たちの心を表現したものでした。
フランチェッツォは「彼らは地上における人生で、豊かさをもたらしてくれる温かくて優しい心の触れ合いや愛に心を閉ざし、それらを滅ぼし凍り付かせてしまった者たちです。彼らの愛は完璧に押し潰され破壊されているので、彼らの居る所では日は光りを放たず、凍り付いた生活でけが残っているのです」と話しています。

 この『凍結の国』の住人は他の国に比べて少ないと言っています。その理由はここの住人たちの特殊性にあります。ここには偉大な政治家と呼ばれた人々や宗教的指導者(カトリックの枢機卿や僧侶、ピューリタンの宣教師、メジストの牧師、長老教会の聖職者、英国教会の司祭と聖職者・宣教師、バラモン教の僧侶、ペルシャ人、エジプト人、イスラム教徒など)あらゆる宗教に属する人々がこの『凍結の国』に居ます。
政治家たちは自分の出世が目標で愛国心など無く、宗教家たちは厳格で信心深くはあっても、その胸の内は冷淡であったからです。どちらも計算高く、打算的な人々です。
質問の5番目にあった『人として生まれたからには出世が大事、ホームレスに同情する気は全くない』といった人が、一生この気持ちを持ち続けたとすれば、この国に招かれる可能性もあるでしょう。
フランチェッツォは「彼らの誰ひとりとして、凍てついて氷を解かす温かな感情は持ち合わせていません。もし温かさのほんの一滴でもあれば(中略)たちまち氷は解け出しこの哀れな霊たちに希望が見えて来るのに」と語っています。

またフランチェッツォが自分の居る『たそがれの国』へ戻ろうとした時、いくつも大きな洞窟の中に無意識で横たわっている沢山の霊を目撃します。
彼らは阿片の吸い過ぎで落命した人々の霊で、何世紀も眠り続けます。洞窟には彼らを介護する優しい霊たちがおり、眠り続ける霊の世話をしています。
介護の霊たちの仕事は、死体の様に眠り続ける霊たちに生命力を注ぐことでした。
長い眠りから目覚めた薬物中毒の霊は、辛い中毒症状と闘った後に、これまた辛いリハビリをして能力を復活させるのだそうです。
この長い眠りと辛い中毒症状やリハビリを経る理由は、人生で学ぶはずだった教訓や精神の発達から、薬に逃げたことの代償なのだそうです。

 阿片という薬物は現代の私達には過去の物ですが、シンナーや覚せい剤などの中毒者が横たわる洞窟も存在す事は容易に想像がつきます。
フランチェッツォにとってもこの洞窟は、非常な悲しみを感じさせる場所でした。それは数世紀もの時間を無為に浪費するだけでなく、目覚めても厳しい恐ろしい運命が待ち構えているからです。
先の質問には有りませんでしたが、この話しは生きている私達にとっても、大いに参考にすべき内容です。と言うのも、薬物中毒は非物質的な身体にまで強い影響を与える事を示しているからです。もしかしたら薬物だけでなく度を越した飲酒や喫煙も、同様に死後の世界へ影響を及ぼすかも知れません。

6『希望の国』はフランチェッツォが最初に住んだ国で、石造りの建物で痛みに耐えながら霊的な悟りを学ぶ講義を受けます。
7の『たそがれの国』では、粗末ではありますが自分の家を与えられ、そこから様々な修業の旅にでて霊的な進歩を目指します。
死後、最初にスタートする場所は、その人の生き方により決められる様です。生きている私達はこれから生き方を修正し、より良い国から死後の生活をスタートできる様にする事も可能なのです。
by levin-ae-111 | 2014-01-13 04:38 | Comments(0)