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by levin-ae-111
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フランチェッツォの霊界通信【25】

【第4章】
 ここまで、地獄という低い領域のレポートを続けて来たフランチェッツォですが、まだまだ今まで以上の辛い煉獄の様子を報告しています。
死霊の森の囚人
黒い沼の地獄で幾人かの霊を救ったフランチェッツォが、次に向ったのは暗黒の森でした。その森では木々の枝や根っこが、霊たちを押えつけて動けないようにしています。
足を根に絡め取られている者、枝で押さえつけられている者、中には余りに長い時間そこに捕らえられていて体が苔むしている者までいます。
彼らの叫びは弱々しく、フランチェッツォにはかすかに救済を求める声が届くだけです。
フランチェッツォはこの悲惨な地獄に捕われている人々の罪について、質問を投げかけます。それに応えて天の声が告げるには、彼らは人を苦しめ罪により、この煉獄に繋がれているといいます。
彼らは地上の人生において、人々を圧政により苦しめ、野獣に襲わせ他には拷問などの残酷な方法で人々を殺害して喜んでいた者たち霊たちなのです。
そして彼らを救出する術はなく、ただ彼らが救われるには唯一、彼ら自身の残酷な心が後悔と反省、そして他人の為に命を掛ける気持ちを持つまで解放されることはないのです。

人殺しが集まる魔の都
 死霊の森を去ったフランチェッツォに、友人のハセインがやって来ました。ハセインは父と愛する人からのメッセージを持って来てくれたのです。そして元海賊のこれ以上の同行は無理だと告げ、次の世界での注意事項を伝え別の導き手を付けてくれました。
新しい導き手は『地獄の都』で分かれた『律儀な友』でした。

 『律儀な友』に導かれて登った黒いブロックで出来た塔からは、夜の黒雲の下に果てしなく広がる巨大な黒い都市でした。
木の生えていない黒い荒野がその都市を囲み、血の匂いを感じるような霧が都の上に覆いかぶさっています。
その都の巨大な城や壮麗な塔も美しい建物も、その全てがそこに住む霊人たちの腐敗し荒廃した罪深さの表れでした。しかしフランチェッツォは、その都の光景に見覚えがありました。つまり、それはフランチェッツォが生活していた都市によく似ていたのです。
フランチェッツォは『律儀な友』に、この都の姿は過去なのか現在なのか、それとも未来なのかと問います。
『律儀な友』の答えは、その全てであるというものでした。そして、この光景をしっかりと見て、自分の故郷の人々に伝え警告すべきであるとも告げます。
更にそれ以上にこの都でフランチェッツォが成すべき大切な課題があると伝えます。

 この街でフランチェッツォは、地上の霊界で復習をそそのかした霊たちに再び出会います。彼は誘いに乗る振りをして地獄のパーティ会場へ行き、そこで罪を悔いている一人の女性を救出します。しかし、今回は苦しむ霊を救出する以上の目的があります。
 フランチェッツォがやって来たのは、郊外にある壮麗で巨大な宮殿でした。彼は地上でこの壮麗な宮殿を眺め、かつてはその宮殿の持ち主であった一族の血筋に生まれた事を誇りに思ったものでした。
ですが今はその壮麗さや美しさは見る影もなく失われ、美しかった大理石はカビで覆われ、彫刻は崩れ、そこ此処に黒い蜘蛛の巣が掛かっています。
フランチェッツォが中に入ると、玉座から立ち上がった城の主は、歓迎の挨拶をしました。この無残な城の主はフランチェッツォの一族が誇りにしていた先祖であり、しかもフランチェッツォはその男に似ていると言われていたのです。
フランチェッツォはその男の顔に漂う残忍さ、陰険さや好色さを感じて身震いする程の嫌悪感に襲われます。そして、その男に似た要素が自分の中に存在する事に気付き、打ちのめされます。

更にあろう事かこの男の口から先祖という霊的な繋がりを利用して、フランチェッツォの人生に密着し野望を煽り、今も悪行を行うように促していると聞かされます。
その意図はフランチェッツォを通じてもう一度、人々を支配したいという野望を叶える為でした。フランチェッツォが相手の申し出を断り出て行こうとすると、先祖は黒い幽霊たちを呼び出して、地獄の墓場へ投げ入れる様に命じます。
その時、一筋のロープの様な光が天から伸び、フランチェッツォがそれを掴むと、上へと引き揚げられました。
救いの手を差し伸べてくれたのはアーリンジマン師でした。フランチェッツォが気付くと広間の様な場所で、アーリンジマン師が彼を癒してくれている最中でした。
 
 アーリンジマン師がフランチェッツォを先祖の霊に会わせたのは、先祖の正体を知っておく事が将来の悪巧みや計略からの防御に役立つからだと説明してくれました。
この事から先祖という一見して遠い存在が、私たちの人生に如何に影響を及ぼしているのかを知る事が出来ます。私たちも自らの先祖について、どんな人物が居りどんな人生を送ったのかを知っておく必要があるのかも知れません。
Commented by Tukasa-gumi at 2014-02-16 20:04
「先祖」がいるということは、
「未来の子孫」もいる ということなのでは?


ついつい考えてしまう私です。




>この都の姿は過去なのか現在なのか、それとも未来なのかと問います。
『律儀な友』の答えは、その全てであるというものでした。





Commented by levin-ae-111 at 2014-02-17 05:08
Tukasa-gumiさん
お早うございます(^^)
『建物もまだ造られている途中の物もある。それはそこに住む者たちによって造られている』的な一節があります。これだけでは、明確な意味は判りません。
by levin-ae-111 | 2014-02-16 11:34 | Comments(2)