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by levin-ae-111
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フランチェッツォの霊界通信【26】

【第4章】
自殺したらどうなるのか?ベネデットの例
 さてここまでは自分以外の他者に対する行為により地獄へ落ちている人々の姿を伝える内容でしたが、ここでは『自殺』した人々の霊界での姿を伝えてくれています。
私は『自殺』も殺人と同様の罪であろうと感じていますが、果たしてどうなのでしょうか。
 フランチェッツォは同行してくれている『律儀な友』の提案により、別の都を訪れることにしました。その都には、もしかしたらフランチェッツォが陥ったかも知れない運命を生きた男が居たからです。
フランチェッツォと同じ時代を生きたその男の名は『ベネデット』といい、ヴェニスでは有名な画家だった人でした。実は地上の人生を生きた時に、フランチェッツォとベネデットは面識がありました。同時代のイタリアで各々に芸術を志していましたから、二人には共通点も多かった様です。
ただ異なっていたのはフランチェッツォの愛した人は純粋な愛情で彼を支えてくれていますが、ベネデットは愛した女性に手酷く裏切られたことでした。その裏切りのショックでベネデットは拳銃で自殺をしてしまったのです。
その時のベネデットの状況を聞いたフランチェッツォは非常にショックを受けました。それは次の様なものでした。

ベネデットが拳銃で自分を撃って、気が付くと恐ろしいことに自分が墓の中の棺に閉じ込められていました。ベネデットは自分の肉体を破壊しましたが、それでも自由には成れませんでした。未熟な果実が熟れるまで木から落ちない様に、死の準備が出来ていないベネデットの様な自殺者は未熟な果実と同様で、死後ただちに肉体から離れられない様です。
その為にベネデットは棺の中で腐敗してゆく肉体と共に在らねば成らなかったのです。
ベネデットは肉体が腐敗して霊体との連結が切れるまで、長い時間が掛かったのでした。しかも肉体が崩壊するまでの間、全ての痛みを感じていたというのです。
本当に想像するだけでも恐ろしいのですが、日本では火葬の習慣があり一般的にはベネデットの様な状況に陥る可能性は低いでしょう。
フランチェッツォは、「もし地上の皆さんが自殺者に本当に慈悲深くあろうとするならば、火葬にすべきであり、埋葬すべきではありません」と言っています。

復讐するとどう成るか?
 日本では昔から罪なくして死に追いやられた人は、祟ると信じられていました。菅原道真や平将門などは祟りを成したと信じられ、その祟りを鎮める為に神として祭られています。ですから、日本ではこの様な例は非常に多く存在しています。
そんな事は迷信だと笑とばすのは簡単ですが、フランチェッツォの報告では、その祟りをベネデットが実行したのです。
彼は肉体の束縛から自由に成ると復讐心に燃えて、彼を裏切った侯爵夫人の許へ行き報復を始めたのでした。初めに富を失わせ、次に地位を奪い最後には命を奪おうとしたのです。
彼女(侯爵夫人)は常にベネデットの事を考え、彼が墓場から出て自分の前に現れるのではないかと恐怖しました。
彼女は何も見えませんでしたが、次第に付きまとうベネデットの存在を感じる様になります。そして遂にある日の夕暮れに、彼女を憎悪するベネデットの姿を目撃するに至ります。
その衝撃が衰弱してすり切れていた彼女の神経には余りに強すぎて、彼女は意識を失い倒れ、そのまま死んでしまったのでした。

 ベネデットの方は目的を達して満足したかと思いましたが、意外にも彼を待っていたのは満足とは反対の酷い自己嫌悪でした。自分の行為に恐怖を覚えたベネデットは、自己嫌悪と恐怖から逃れ様として地表の霊界から下へ下へと逃げ続けて落ちて行きました。
そして、フランチェッツォが『律儀な友』に案内されてやって来た地獄界の街に居ることに成ったのでした。
その後、ベネデットは間もなくしてやって来た彼女に会い、赦しを請い、また彼自身も彼女を赦す決意をしました。彼はそれを実践し、今や地獄を出て『日の国』にあるフランチェッツォの家の同居人と成っています。
by levin-ae-111 | 2014-02-19 22:26 | Comments(0)