太平洋戦争当時の旧日本軍の兵器の値段は?
2014年 10月 07日
そんなことを考えていたら、フト思った事があります。それは太平洋戦争当時の兵器の値段は幾らくらいだったのか?という疑問です。
無論のこと兵器により値段は異なるのですが、調べられる限り調べてみたいと思います。
【魚雷】
サイズにより様々でしょうが、概ね当時の金額で1.5万~4万円だそうです。
魚雷には様々なサイズがあり、搭載された兵器の種類により異なっていました。航空機用や潜水艦用、水上艦艇用などが存在しました。
昭和16年当時1000円もあれば家が建てられたといいますから、魚雷の値段は一発1億円位の感覚でしょうか。現代では対艦ミサイル『ハープーン』が一本1億円程度の値段で、少し前の魚雷(潜水艦搭載)で2,000万程度だったと聞きます。
【爆弾】
これもサイズにより異なりますが、800キロ航空魚雷が2万円に対して、同様の800キロ分の爆弾は600円程度だったと言います。魚雷がいかに高価な兵器だったかが、よく分かります。
【戦艦大和】
当時世界一の排水量(公試69000t)と主砲口径(46サンチ)の建造費が1億6300万円と推定されている様です。
【一式陸上攻撃機】
三菱製の双発爆撃機で、当時としては画期的な航続距離(飛行可能な距離)を誇った。その秘密は翼内部に燃料タンクを設けていたからなのですが、そのタンクの防弾装備が貧弱だった為に被弾した場合に発火し易かったという話しもあります。
この一式陸上攻撃機は一機、25万円したそうです。
【零戦】
日本海軍の主力戦闘機で、対中戦に投入され11型から52型まで改良を加えながら太平洋戦争の終わりまで使用されました。意外なことに、この零戦の値段は余り明確ではありません。
一説では当時の価格は一機あたり5万5千円とあります。但し装備品などを完備すると、値段は倍近くになったかも知れません。
これを現在の貨幣価値は直すのは極めて難しいのですが、戦後30年程度を経た物価が最初の挙げた値段(アイスや鉛筆など)ですから兵器は非常に高価なものだったのです。
現代でも兵器はとても高価で先に挙げた対艦ミサイル『ハープーン』は1発、1億円くらいしますし、戦闘機とも成れば100億円を軽く超えるものと考えられます。
どれも法外な値段ですが、兵器は現代技術の粋を集めた物です。人殺しの道具に最先端技術が集まっています。悲しいかなこれが、有史以来変わらない地球人の現実なのです。
「大人と子供のちがいは
持ってる玩具の 値段のちがいだけである」
というものがあります。
まさに 言い得て妙 だと感ずるところであります。