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お爺ちゃんの遺品から「えっ!」な物

 皆様、亡くなったお爺ちゃんの遺品の中に、とんでもない物が見つかる事例が思いの外多いのをご存知ですか?最近、福島県の民家から拳銃が実弾付きで発見されました。
そのとんでもない遺品は、押入れや棚の奥に布や新聞紙に包まれて出て来るのです。滅多に無い事と思いますが、平成22年から26年までの間に、福島県内だけで20丁以上の拳銃が民家で発見されているとのことです。

しかも福島県に限らず全国でも同様の事例が多く、その総数は反社会的団体から応酬した数よりも多いのです。一昨年は全国で172丁もの拳銃が遺品の中から出てきて、警察に届けられているそうです。
どうして?とお思いでしょうが、それらは戦争経験者が国内に持ち込み、密かに所持していたものです。GHQにより全て集められたはずですが、それでも多くの元軍人たちは拳銃を隠し持っていたのです。

その理由は昨日までの敵に銃など渡せるかという想い、そしてイザと成ったら家族を守る為に使おうという気持ちを帰還兵たちが持っていたからだといいます。
終戦直後から数年間は日本も混乱しており、食料不足などから強盗などの犯罪が横行していました。また、憎しみを消せないアメリカ兵が、元軍人を暴行するなどの事件も多発していたようです。拳銃を隠して所持していた元兵士たちは、そんな理由から拳銃を手放せなかったのです。

発見される拳銃の多くは日本軍が太平洋戦争で使っていたものですが、中には敵国であるはずのコルト社製の拳銃やブローニング社製の物も含まれていました。
大きくて重く、故障も多かった日本製の拳銃『一四年式』は、不人気で将校などは自費で輸入品の拳銃を購入していたのです。
そんな事情もあり戦前は欧米から拳銃が盛んに輸入されていました。しかし戦中は当然のこと輸入はストップしています。
ですが、その時代に製造された銃が遺品として発見されていました。どうして?と思いますが、それらは敵国軍人から奪った物でした。

戦後七〇年、しかし当時の兵士にとって、戦争は終わっていないのかも知れません。多くの帰還兵の方が、当時の体験を語りたがらない気持ちも解るような気もします。しかも命からがら生き延びて帰国しても、その時の日本は決して安心して生活出来る国ではなかったのですね。家族を守る為に元兵士たちが違法と知りながら密かに所持し続けた拳銃・・・切ない想いがします。
お爺ちゃんの遺品から「えっ!」な物_a0160407_2114373.jpg

一四年式拳銃
by levin-ae-111 | 2015-05-29 21:15 | Comments(0)