変な話し2-段ボールと二重スリット実験-
2017年 10月 27日
私の職場は製造現場です。少しでも生産量を上げる為に機械化を進めています。
工程の一部で接着剤(ネバネバの液体)を塗布したガラスクロスを回転するブラシで運ぶのですが、ブラシが接着剤で汚れてくるとブラシとブラシの隙間に落下し易くなります。
落下するとそれが接着する材料の流れを妨げ、不良になります。
それで目が離せない状況が続く訳ですが、私は簡単な細工をしました。接着する材料の流れを妨げない程度の位置に、落下防止の段ボールを仮設してみました。
その結果・・・あれほど頻繁に落下したガラスクロスが、その素振りさえ見せずにスムースに流れて行きます。10分、30分、1時間が経過しても異常なしです。
結局は段ボールを設置後に落下したガラスクロスは、設置前の一割以下に激減しました。
しかし、ガラスクロスの落下と段ボールは直接の因果関係がありません。段ボールは落下したガラスクロスを受け止めるだけの役目です。それが落下自体を防止した変な現象です。
でっ、変人の私の脳裏を過ったのは、まさかの量子論の二重スリット実験でした。
二重スリット実験とは、量子の性質を知る為に考案されました。一本のスリット(切れ目)に対して電子を発射し、スクリーンにつく跡を観察する実験です。この場合、スリットの形に点の跡がつきました。
ところがスリットを二本にした途端、点で構成されるはずの跡がまるで波が起こす干渉縞の様な模様になったのです。
そこで電子を一つずつ発射してみましたが、相変わらず干渉縞が出来ました。ならばと電子がスリットを出た瞬間を観測しようとすると、干渉縞は出来ず点で出来た二本のスリットの形に跡が出現しました。観測装置を外すと電子は再び干渉縞を描き出します。
これは観測装置の存在が発射された電子に何らかの影響を与えたに違いない、ということになり、それを『観察者効果』と呼んでいます。
つまり発射された電子は観察されていれば粒子として、観察されなければ波として振舞うのです。もしかして段ボールが観測装置の様な役割を果たしたのでしょうか?
長々と書いた結論がこれか!!まあ馬鹿者の直感ですから、お許しください。でも担当が他の人に変わった途端、段ボールが有ってもガラスクロスがずっと頻繁に落下し始めたのはどうしてでしょうか。チョット不思議な体験でした。
ぜひともその後の経過、もしくは再度の実験?をお知らせ下さい。
宜しくお願いいたします。
ペコリ。