死後の世界は実在するか?
2017年 05月 04日
昨夜『世界の何だコレ!?ミステリー』で死後の世界SP!と題して臨死体験や前世の記憶を持つ子供たちの特集を放送していた。
有名な医師(脳科外科医)の体験では、髄膜炎に犯されて脳が腫れあがり危篤状態の時、美しい風景を見て、知らない女性に「あなたはとても愛されている」と告げられた。医師は養子で、その女性は会った事のない実の妹(妹は既に死亡していた)だった。
またタイでは行方不明の娘が母親の夢に現れ、殺されて埋められたと言い埋まっている場所を告げ、更に犯人が誰だか知らせてくれた。
実際にその場所から遺体が掘り出され、犯人も夢で娘が告げた人物だった。
アメリカでは4歳の子供が突然にタイタニック号の絵を描き始め、子供が知る筈もない事柄について話し始めた。4本の煙突があったタイタニックだが、実際に排煙するのは機関と繋がっている3本だけだった。4歳の子供がそれを知っており、描く絵では煙の出ている煙突は3本だけだった。更に沈没に至ったのはリベットの材質が鋼鉄では無かったからだとも話した。これは何れも事実で、多くの人が知らない事柄だった。
またやはりアメリカで4歳の子供が語り出した。その子が言うのは、自分は火の中で死んだ海兵隊員で名前は○○、ジョージア州の生まれだとして行った事がないジョージアの風景を事細かに母親に話した。調べてみると爆破テロで死亡した同名の海兵隊員が存在し、出身地もジョージアだと判明した。
上記の様な事例は他に幾つもあり、死後の世界の実在を私たちに垣間見せてくれている。加えて輪廻転生が存在するのではないかという現実をも示唆している。
ここまではナルホドと思われるのですが、これらの現象について別の可能性も考えられる。例えば人類の記憶が蓄積されているというアカシックレコードから、何らかの原因でその記録が個人に逆流した結果かも知れない。又はパラレルワールドからの情報流入とか、様々な考察のポイントが他にも存在する様な気がする。
しかし私たちの視点はこれで正しいのだろうか?私たちの認識する世界が『この世』である限り、この世からの視点が主体になるのは自然な事なのだが、だからといって必ずしもそれが正しいとは限らないのではないか。
偏屈者の私はあの世こそが現実の世界であり、この世は空蝉または現世(うつしよ)の世界ではないかと考えている。
この世界の多くの発明の元はインスピレーションに因ってもたらされているらしい。発明に限らず他にも不思議な前兆・予感といわれるものを私たちは何処からともなく受け取る事がある。
私事で恐縮だが、運転中に突然、追突されつんのめる自分の映像を見た。映像は実際の光景を見た様に鮮やかだった。その数十秒後、私は映像そのままの状況に遭遇した。
しかし、そういうインスピレーションは何処から来るのだろうか。
実在の世界、一般的にいう『あの世』から来るのではないか。そうであれば、あの世とこの世のどちらに本当の私たちの軸が在るのか考えざるを得なくなる。
臨死体験に因るあの世の存在を実感する、或は死者の人格が新しい肉体に宿ったかに見える輪廻転生とは本当は如何なる現象で、どんなメカニズムで発生するのだろうか。
そしてもっと肝心なことは、その現象がどんな意味を持つのかを考える事だ。単なるエラーかも知れないし、その人物にとって何某か重要な意味を含んでいるのかも知れない。
大袈裟に考えれば人類に対するあの世から何かの示唆なのかも知れない、とも考えられる。
夢の中で夢と認識している明晰夢の様な状態が、稀にではあるが空蝉・現世に生きる私たちに訪れた結果ではないだろうか。