『プレアデス星訪問記』を読んだ
2019年 02月 24日
久しく遠ざかっていた宇宙人物というか、探訪記だったが私にとって目新しい情報がほぼ無く、少し残念だった。著者は上平剛史氏で、かなり以前の体験に基づいて書かれている。
著者が岩手県在住だった16歳の時のことだ。栗やアケビ、山葡萄など秋の恵みを沢山採って、昼ご飯を食べて草叢で昼寝をしようとしていた。
そこへテレパシーで話し掛けられた。懐かしいその声は子供の頃に聞いた宇宙人の声だった。そして小型円盤に乗せられ地球上空、遥か数百キロに滞空する五千人が居住可能という葉巻型の巨大母船に乗り、プレアデス星へ行くことになる。
到着した惑星は伴星の軌道を巡る星で、彼等はプレアデスXⅡと呼んでいる。プレアデス星人たちは霊的に進化しており、思念で物体を創り出せる。上平氏が会った船長や市長、そして施設長たちは各々に自分の趣向にあった味の飲み物を何も無い空間から出現させて振舞ってくれた。無論、彼等とて常々にそんなことをしている訳ではなく、農業や漁業(養殖)で普通に食物を生産し料理して食している。鳥や四つ足動物は食べないが魚は食べる。
資源管理も徹底していて、常に必要な分しか消費しないらしい。
素晴らしい科学技術のお蔭で物資に不足をきたすことはなく、余って廃棄することもない。
農業も漁業もロボットや機械が全ての作業を行い、人間はそれを管理するだけだ。驚異的なのは宇宙船やその他の機械類が、全て自己修復機能を持っていることだ。宇宙船などは飛行士の意思を受けて独自に飛行ルートを検索、設定して運行していることだ。
生産物は網の目のように伸びる地下通路で各都市へ運ばれるが、急ぐ場合はテレポテーション技術を使って一瞬で注文先へ届けられる。
上平氏が農業都市で見せられた作物には、私達に馴染みの物が多いことに気づいた。理由を訊ねると、地球の作物には古代に彼等が持ち込んだプレアデスの作物が幾つも有るからだと言われた。本家はあちらということだ(笑)。
子供たちの教育は地球とは全く違っている。幼児期から年齢別に集められ、集団で学ばせる。
教科書もノートも無く、ヘッドフォンとモニターで記憶するというより脳に情報を入力する。だから私達の様に記憶しようと苦労して、汗水流して覚える必要はない。15歳くらいになると、本人の適正と希望を加味されて専門的な分野の学習を始めるらしい。
彼等が大人から子供まで口をそろえて言うには『人間は平等な生活を営めるものでなければならない、全体に奉仕することで自分も幸せになる』という平等の基本が存在するのだという。彼等の社会に競争原理や貨幣経済は存在しないし、犯罪も無い。
彼らは貨幣制度が全ての元凶で人間の欲を煽り、それが著しい格差や戦争の元凶であるという。
確かにその通りで返す言葉もない。
彼等は多くの異星人とも交流しており、人間型以外の宇宙人たちも大勢目撃したと上平氏は書いている。
素晴らしいプレアデス人の能力は、霊的に成長すれば地球人にも可能であるらしい。ただ私達は物質的な事柄に重きを置き過ぎ、精神的な事柄を軽視してきた。故にお金の為に大切な人生を大きく左右され、奈落の底に突き落とされ、命を失う人々が絶えないのである。
宇宙人たちは私達が成長し彼等の仲間に加わるか、それとも欲望に任せて現在の社会制度を続けて自滅するかの瀬戸際にいると警告する。
これは上平氏のようなコンタクティーたちが異口同音に告げられている事柄であり、多くのチャネラーたちも同様である。
この類の書籍の狙いは(宇宙人たちの思惑は)私達の破滅を回避させたい、共に生きて進歩して行きたいという想いを伝えることにあるのだろう。決して私達より数千年以上も進歩した技術をひけらかす積りなどないに違いない。