曳山祭り
2019年 05月 03日
おわら風の盆と並んで、毎年この時期に開催される我が町の代表的な祭りです。こちらの方はさほど有名ではありませんが、歴史と伝統では全国の山車と比べても立派なものだと思います。
引き回される山車は六基で、いずれも絢爛豪華な彫刻や彫金で飾られ、江戸時代には富山藩のお納戸とも呼ばれ、生糸や和紙で藩の財政を支えた往時の繁栄を今に示しています。
豪華な山車は二階建てで、上段には各々の役目を司る人々と子供たちが乗り、御簾で隠れた下段では笛太鼓の奏者が乗り込み生でお囃子を演奏しています。
野太い腹に響く太鼓の音は迫力満点ですし、いかにもお祭りらしい笛の音は聞いていてもウキウキしてきます。
そして迫力があるのは山車が角を曲がる時です。町内の道路は狭く上り坂がダラダラと続き、おまけにカーブは直角です。そのコーナリングは真っ直ぐにしか進まない山車の後輪を強引にずらして曲がります。時には後進して位置を整え、指揮者の合図で一気に山車の方向を変えるのです。車輪はガタガタと揺れ、山車全体が大きく軋みます。
久し振りの曳山祭り見物でしたが、観光客も程ほどで大した混雑も無く晴天も手伝って楽しかったです。